iPhoneやAndroid端末で気象データを収集できる『Shaka Weather Station』を購入し、試してみました。
エストニアのベンチャー・Shaka社が開発したこのセンサーは、
- 風速
- 温度
- 湿度
- 気圧
の収集に対応。
これらのデータをスマートフォンのGPSと紐づけて記録することができます。
パッケージを開けると、持ち運び用にネオプレーン製の専用ポーチが付属していました。
大きさは4.5センチ(プラグを除く)、重さは約10グラムと軽量・コンパクトで、ウェザーステーションとしてはおそらく世界最小ではないでしょうか。
バッテリーは内蔵しておらず、イヤフォンジャックからの電力だけで駆動します。
計測しているデータをみるには、無料で公開されている専用のアプリ『Shaka Weather Station & Wind Meter 』を利用します。
このアプリがイヤフォン端子から入ってくるセンサーの気象データを解析し、デバイスのコンパスとGPSにより風向・観測地点の情報を追加します。
ユーザー登録を済ませて、センサーを差込んだら、あとは「Start measuring」のボタンをタップするだけで計測が始まります。
台風11号の影響で強い風が吹いている海岸で、実際にセンサーを試してみました。
計測する際は、風上に向かい頭よりやや上に構えることが推奨されています。
計測を始めると、計測値がリアルタイムで表示されます。
それぞれのデータは単位を自由に選択することができます(例:風速はmph・knots・km/h・m/s) 。
「Feels like」という項目は、おそらくWind Chillまたは体感温度だと思うのですが、バグなのか常に気温と同じ値を表示していました。
「Stop」ボタンを押すと計測が終了し、その間の平均値と瞬間最大風速を表示・記録します。
測定データはサーバーに送られ、自分のアカウントに履歴として記録が保存されます。
データは自動または手動で公開することが可能。世界中のユーザー公開しているデータは、下のマップで閲覧できます。
【リンク】Shaka Weather Map
開発のきっかけは、ウィンドサーフィンの初心者だった創設者が、風速を簡単かつ正確に測りたいと思ったことだったそうです。
ウィンドサーフィン・カイトボード・パラグライダー・ヨットといったマリンスポーツに限らず、風や気象条件に影響を受けるアウトドア・アクティビティで利用できそうです。
製品ラインナップは、今回試した「Weather Station for Smartphone」(US$99.90)の他に、風速と温度だけに機能を絞ったモデル(US$69.90)もあります(いずれも送料無料)。
このウェザーステーションは、現在地のデータをスポットで計測するものですが、継続して室内外のデータを観測したい場合は『Netatmo ウェザーステーション』というiOSと連携する製品もあります。
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