アップルが、「iOS 13.5」および「iPadOS 13.5」の配信を開始しました。
今回のアップデートには、マスク着用時のFace IDのスキップ簡略化や、感染者検出時の接触者へ通知するためのAPIなど、新型肺炎対策が盛り込まれています。
- Face IDとパスコード
- Face ID搭載デバイスでのマスク着用時のロック解除操作を簡略化
- マスク着用時にロック画面の下端から上にスワイプすると、パスコードフィールドが自動的に表示
- App Store、Apple Books、Apple Pay、iTunesや、Face IDでのサインインに対応するその他Appでの認証時にも使用可能
- 接触通知
- 公的保健機関から提供される新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触追跡Appに対応する接触通知API
- FaceTime
- グループFaceTime通話で参加者が話しているときにビデオタイルのサイズが変更されないように、自動的に目立たせる機能を制御できるオプション
- バグ修正およびその他の改善
- 一部のWebサイトからストリーミングビデオを再生しようとしたときに黒い画面が表示されることがある問題を修正
- 共有シートでおすすめやアクションが読み込まれないことがある問題に対処
- セキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトを参照: https://support.apple.com/kb/HT201222
接触者通知APIは、AppleとGoogleが共同で開発を進める、スマートフォンのBluetoothを使った濃厚接触の可能性を検出する技術です。
テクノロジーの力により通常の生活をしながらも感染拡大を抑えられる技術として期待され、プライバシーにも配慮した設計が特徴となっています。
【リンク】30億人を追跡:AppleとGoogleがスマホによる濃厚接触者の検出技術を開発へ
接触者通知APIは、
[設定]>[プライバシー]>[ヘルスケア]>[COBID-19接触のログ記録]
というメニューから有効にできますが、国内では今のところ「使用できません」と表示されます。
せっかくの機能をムダにすることがないよう、政府・行政の迅速な対応を期待したいところです。
iOSのアップデートは、
「設定」アプリ>[一般]>[ソフトウェアアップデート]
から適用できます。