Apple、「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」を発表〜トリプルカメラ・最大5時間のバッテリー延長など

Appleが本日開催したスペシャルイベントで、「iPhone 11 Pro」と「iPhone 11 Pro Max」を発表しました。

昨年と同様に3モデルのラインナップを維持し、

  • iPhone XR → iPhone 11 (6.1インチLCD)
  • iPhone XS → iPhone 11 Pro (5.8インチOLED)
  • iPhone XS Max → iPhone 11 Pro Max (6.5インチOLED)

という構成で、「iPhone 11」が機能と価格のバランスの取れた主力モデル、「11 Pro」と「11 Pro Max」はハイスペックモデル、という位置づけになっています。

詳細なスペックは公式サイトを参照して頂くとして、主な特徴は次のとおり:

  • 3カメラ
  • ナイトモード
  • Quick Take (シャッターボタンの長押しで写真→動画)
  • マットな背面ガラス
  • ミッドナイトグリーン・スペースグレイ・シルバー・ゴールド
  • 最大水深4メートルで最大30分間の防水性能
  • A13 Bionic
  • 7nm 8.5billion トランジスタ
  • Face IDの30%高速化
  • 省電力によるバッテリー駆動時間の延長
  • 18W charger

なかでも、筆者が注目したのは次の3点です:

  1. トリプルカメラ・システム

iPhone 11 Proシリーズの外観上の特徴でもあり、そのデザインに好き嫌いが分かれそうなトリプルカメラ・システムを採用。

「超広角 (x0.5)」「広角 (x1)」「望遠 (x2)」の3つのカメラを搭載し、合計で4xのズームレンジとなっています。

とくに「超広角」は、景色の撮影・狭い空間など威力を発揮しそうです。

Appleはこれまで、新しいiPhoneを出す毎にカメラを進化させてきましたが、今回もそれが踏襲されたことになります。

 

2. 最大5時間のバッテリー駆動時間延長

新しい「A13 Bionic」チップでは、CPU・GPUのパフォーマンス(速度)が約20%向上し、消費電力を最大で40%削減。

iPhone XSと比べて約4時間、XS Maxからは約5時間もバッテリーの駆動時間(ビデオ再生)が伸びているとのこと。

すでに十分過ぎる感のあるパフォーマンスの向上は抑えつつ、アーキテクチャーの改良等で消費電力を削減したようです。

 

3. 18W USB-C電源アダプタを同梱

「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」には、これまでの5W USB-A電源アダプタに代わり、すでにiPad Proなどに採用されている「18W USB-C電源アダプタ」が同梱。

これに伴い、ケーブルもUSB-A LightningからUSB-C Lightningへと変更されています。

18Wアダプタでは充電速度が格段にアップし、30分で約50%まで充電が可能です。

家の中などではワイヤレス充電が便利ですが、出先などでバッテリーが足りなくなったときなど、急いで充電したい時には重宝しそうです。

USB-AとUSB-Cの製品が混在して面倒になることも予想されますが、世の中の流れはUSB-Cへ移行する方向なので、これを機会にバッテリー・ケーブル・充電を徐々にUSB-Cへと置き換えていくのが得策かもしれません。

 

価格・予約・発売日

コスパよりも高機能を重視すべき「Pro」ラインナップですが、昨年のモデルとの価格を比べると次のようになります(税別):

  • iPhone XS (112,800円〜) :iPhone 11 Pro (106,800円〜)
  • iPhone XS Max (124,800円〜) :iPhone 11 Pro Max (119,800円〜)

米国での価格は据え置きのため、国内で若干安くなっているのは為替レートのせいかもしれません。

とかくイノベーションが無いといわれるiPhoneですが、蓋を開けてみれば毎回確実に進歩しているところは流石と言わざるをえません。

予約開始は9月13日(金)、発売は9月20日(金)という進行は例年どおりながら、今回注意したいのは予約開始の時刻が、

午後4時(例年) → 午後9時

へと変更されている点。

料金プラン・予約方法の詳細は、各通信会社のサイトでどうぞ: