iPhoneやApple Watchのワイヤレス充電に慣れてしまい、ケーブルの抜き差しが面倒になってきたので、AirPodsも(無理やり)ワイヤレス充電対応にしてみました。
【注意】以下の記事ではMiFi非対応のパーツを利用しており、AirPodsへのダメージやAppleの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。また、製造元が想定していない利用法・分解を行なっているので発熱や火災などの危険もあります。あくまでネタとして掲載しているので、情報の利用は自己責任でお願いします。
AirPodsに被せるタイプのワイヤレス充電ケース、という製品も販売されていますが、自分でも作れそうなので試してみました。
必要なのは次の2点です:
- iPhone用ワイヤレス充電レシーバー (230円)
- AirPods用シリコンケース (500円)
もちろんAirPodsとワイヤレス充電器も用意しておきます。
ワイヤレス充電レシーバーは、本来iPhone 7以前のモデルをQi対応にするためのシート状の製品で、ケースなどに挟んで使用するもの。
怪しげな製品ですがネットショップでは大量に販売されており、かなり安価で入手できます。
今回はこれを強引にAirPodsに流用していきます。
電子回路とコイルを樹脂製のシートでサンドイッチした構造になっており、まずは片面を剥がして中身を露出さます。
中身はこのような感じ。
このままではAirPodsには大き過ぎるので、電子回路の部分とコイルの部分に分けていきます。
コイル側のシートを切り取りコイルを裸にし、コイルを少しほどいて距離を広げておきます。
Lightning端子をAirPodsに挿して、電子回路をセロテープで固定。
回路とLightning端子のフラットケーブルがやや長いので、折りたたんで調節しました。
AirPodsの唯一のボタン(セットアップ・リセット用)が隠れてしまいますが、とりあえずは気にせず進めます。
次にコイルを反対側へ回しセロテープで固定。
AirPodsの曲面に合わせコイルを曲げ、本体にぴったり貼り付けると、次のステップが楽になります。
最後にシリコンケースへ収納して完成。
シリコンケースはジャストサイズに作られていますが、ある程度は伸びるので問題なく入りました。
出来上がりがこちら。
写真では分かりにくいですが、白いケースのためコイルが透けて見えます。
ワイヤレス充電器に置いてみたところ、ちゃんと認識されて充電が始まりました。
発熱が心配だったので、iPhoneに接続するサーモグラフィー「FLIR ONE」で温度を計測してみました。
気温にもよると思いますが、しばらく充電していても50℃以下におさまっている模様。
隠れてしまったボタンですが、ケースの上から強めに押すと、ちゃんと使えることがわかりました。
もっとも、フラットケーブルの上から力をかけているので、そのうち断線などが起きそうですが。
「完全ワイヤレス化」してしばらく使ってみたところ、充電のストレスが解消され、絶対に必要な機能だと実感しました。
次期モデル「AirPods 2 (仮称)」では、ワイヤレス充電対応、またはワイヤレス充電対応のケースが販売される、という情報があるようです。
上の注意事項に書いたとおり、無理やりワイヤレス化するのはリスクがあるので、AirPods 2の発売を楽しみに待つのが得策と思われます。