アップル、「iOS 12」を配信〜パフォーマンス向上・スクリーンタイム機能・Siriショートカットなど

アップルが、「iOS 12」の配信を開始しました。

リリースノートから抜粋した、主な新機能・変更点は次のとおり:

パフォーマンス

  • ユーザの操作により素早く機敏に反応するように、iOSを全体的に改良
  • iPhone 5sおよびiPad Airに至るすべての対応デバイスでパフォーマンスを改善
  • カメラの起動は70%高速化、キーボード表示は50%高速化、またタイプ入力の反応も改善(*)
  • デバイスに高負荷がかかっている場合のAppの起動が最大で2倍高速化(*)

写真

  • 新しい“For You”タブに“おすすめの写真”や“エフェクトの提案”などが導入され、ライブラリにあるたくさんの写真から素早く目的のものを探すことが可能
  • 検索機能が強化され、複数のキーワード検索に対応、検索候補も賢くなり、より簡単に写真の検索が可能
  • カメラからの読み込み速度が改善、また写真を大きくプレビュー表示することが可能
  • RAWイメージの編集に対応

カメラ

  • ポートレートモードで、“ステージ照明”および“ステージ照明(モノ)”を使用したときに、被写体と背景間の詳細部分を保持するよう改善

メッセージ

  • ミー文字(まったく新しい、カスタマイズ可能なアニ文字)により、“メッセージ”で独自のキャラクター使ってより表情豊かで楽しいコミュニケーションが可能
  • 新しいカメラエフェクトにより、“メッセージ”で撮影した写真やビデオで、アニ文字、フィルタ、テキストエフェクト、iMessageステッカーパック、図形が使用可能

スクリーンタイム

  • あなたやファミリーメンバーのAppやWebサイトの適切な使用時間を判断するための詳細情報やツールを提供
  • Appの使用時間、Appカテゴリごとの使用状況、通知の受信数、デバイスを持ち上げた回数についての情報を表示
  • “App使用時間の制限”で、あなたおよびお子様がAppやWebサイトで費やすことができる時間の長さを設定可能

おやすみモード

  • 所定の時間、場所、またはカレンダーのイベントのあとで“おやすみモード”をオフにすることが可能

通知

  • 通知の管理を簡単にするため、同じAppからの通知を自動的にグループ化して表示可能
  • 新しい“目立たない形で配信”機能により、サウンドやバナーを出さずに通知を通知センターだけに表示させることが可能

Siri

  • Siriが使用可能なAppでSiriショートカットを使えば、今までよりももっと素早く作業を終わらせることが可能
  • Siri対応Appの“Siriに追加”ボタン、または“設定”>“Siriと検索”で、ショートカットを追加可能
  • ロック画面または検索内でショートカットの提案を表示
  • 40以上の言語の組み合わせで語句の翻訳に対応
  • フラッシュライトのオン/オフが可能

拡張現実

  • オブジェクト認識およびイメージトラッキング機能により、空間を移動中に現実世界のオブジェクトを認識したり、イメージを追跡したりするツールをデベロッパに提供
  • ARクイックルック機能により、仮想オブジェクトをNews、Safari、“ファイル”などの内蔵Appで表示したり、iMessageや“メール”で共有することが可能

計測

  • 物体および空間を計測するための新しい拡張現実App
  • 計測物のスクリーンショットの取り込み、共有、マークアップが可能

プライバシーおよびセキュリティ

  • Safariの強化されたトラッキング防止機能により、Webサイトに埋め込まれたコンテンツやソーシャルメディア用ボタンが、あなたの許可なしにあなたを追跡するのを防ぐことが可能
  • 広告主によるiOSデバイスの固有情報の収集を防いで、ターゲット広告の配信を減らすことが可能
  • SafariおよびほとんどのAppで、パスワードの新規作成または変更時に、強力かつ固有なパスワードを自動的に提案
  • パスワードを再利用している場合、“設定”>“パスワードとアカウント”で警告マークを表示
  • セキュリティコードの自動入力機能により、SMS経由で送られた使い捨て(ワン・タイム)パスコードをQuickTypeバー上に表示
  • “設定”>“パスワードとアカウント”から、AirDropを使用して登録済みの連絡先にパスワードを簡単に共有可能
  • 認証済みのデバイスで、Siriにパスワードを尋ねることが可能

Apple Books

  • まったく新しいデザインにより、本やオーディオブックを楽しく簡単に探して読むことが可能

Apple Music

  • 歌詞による検索に対応し、歌詞の一部を使って曲を検索することが可能
  • 新しい“フレンズ・ミックス”により、友達が聴いている曲からプレイリストを作成可能
  • 世界各国のトップ100曲を表示する新しいチャートを追加

株価

  • まったく新しいデザインが導入され、iPhoneおよびiPad上で株価情報、インタラクティブなチャート、トップ記事を利用可能

ボイスメモ

  • 録音/編集データをiCloud経由で各デバイス間で同期
  • iPadで使用可能、横向きおよび縦向き両方に対応

Apple Podcast

  • 番組でチャプタに対応
  • 車内またはヘッドフォンで利用時に進む/戻るボタンで30秒進めたり、次のチャプタに移動することが可能

アクセシビリティ

  • ライブリスニングがAirPodsに対応
  • RTT通話がAT&Tで使用可能
  • “選択項目の読み上げ”がSiriの声の使用に対応

その他の機能および改善

  • CarPlayで他社製のナビゲーションAppを使用可能
  • “設定”>Safariで、iPadでタブにWebサイトのアイコンを表示可能
  • iPadで、画面の下端から上にスワイプしてホーム画面に移動するようにジェスチャを変更
  • iPadで、画面の右上隅から下にスワイプしてコントロールセンターを開くようにジェスチャを変更
  • 3D Touchに対応していないデバイスで、スペースキーを長押ししてキーボードをトラックパッドに変更可能
  • 新しい英語の類語辞典を追加
  • iOSアップデートを夜間に自動的にインストールする機能を追加

iOSのアップデートの際には、事前にバックアップをとっておくことが推奨されています。

また、ファイルのサイズも大きく、ダウンロードに非常に時間がかかる場合もあるので、時間に余裕がある時にアップデートすることをお勧めします。