アップルが、iPhoneで「Li-Fi」の試験を行っていると伝えられています。
「Li-Fi」は、LED電球を利用したワイヤレス通信技術で、Wi-Fiを大幅に上回る速度が出るとして、実用化が期待されています。
AppleInsiderの記事によると、この「Li-Fi」に関するコードが、iOS(9.1以降)に含まれていることが確認されたとのこと。
下が問題の部分で、「LiFiCapability」という文字列を見ることができます。
Li-Fi(読み方は”ライファイ”)は、可視光線を活用したワイヤレス通信技術で、電波を使った従来の技術と比べ、
- インフラを安価に構築可能(LED照明を利用)
- 利用できる周波数帯が広い
- エネルギー効率がよい(冷却がほぼ不要)
- 電子機器への影響が少ない(航空機や病院などで利用しやすい)
- 壁を透過しないためセキュリティ上有利
といったメリットがあるとされています。
下は、TEDで行われたLi-Fiのデモンストレーション(日本語版はこちら)。
またアップルは、2013年にカメラのイメージセンサーでデータ通信を行う特許を申請するなど、ハードウェア側の技術開発も行っているようです。
近い将来、iPhoneのカメラとLEDフラッシュによる「Li-Fi通信」が実用化される可能性も十分ありそうです。