iFixitが、発売されたばかりの「iPad Pro」の分解レポートを公開しています。
まずは巨大なディスプレイユニットを外すところから。
他のiPadシリーズと同様に接着剤が使われているので、温めてから剥がします。
メインボードは中央に配置されており、ディスプレイユニットとのコネクターも本体の中央で接続されています。
ディスプレイの裏側には、DP695というタイミング・コントローラーがあります。
iPad Proの「バリアブル・リフレッシュレート」(静止しているコンテツを感知し、1秒間に60回のリフレッシュレートを30回に下げる機能)を司るチップとのこと。
大型のバッテリーはiPadシリーズに共通した特徴ですが、iPad Proは4つあるスピーカーに大きなスペースを割いている点が異なります。
スピーカーのドライバーを取り出しているところ。
興味深いのは、ドライバーそのものよりも、その後ろ控える巨大なレゾナンスチャンバー(共鳴器)です。
共鳴器は本体(バックパネル)と一体化しており、迫力のあるサウンドを生み出しているようです。
メインボードのレイアウト。主なチップは次のようになっています。
赤:Apple APL1021 A9X 64-bit Processor
橙:SK Hynix H9HCNNNBTUMLNR-NLH 16 LPDDR4 RAM (2 GB × 2 = 4 GB total)
黄:Toshiba THGBX5G8D4KLDXG 32 GB NAND Flash
水色:NXP 65V10 NFC Controller
バッテリーは引っ張って剥がすストリップを採用。
接着剤よりもバッテリーの交換作業の手間が省けます。
2つのバッテリーは下のように連結しているようです。
容量は3.77V 10307 mAh (38.8Wh)で、iPad Air 2の4割増になる計算です。
最新技術が盛りだくさんな割に、分解してみると部品(モジュール)点数が少ないような気もします。
分解レポート恒例の、修理のしやすさの指標は、10段階中「3」となっています。
詳細およびその他の画像はiFixitのサイトをどうぞ。
【リンク】iFixit – iPad Pro Teardown