
iFixitが、「Apple TV 4」および付属リモコンの分解写真を公開しました。
Apple TVの新モデルは約3年振りで、ソフト・ハードの両面で大きな進化遂げています。
筐体は厚みが増した以外にデザイン上の変更はありません。

底面は「ツメ」ではめ込んであるタイプで、場所さえわかっていれば、簡単に開けられるようです。
入出力周りでは、光オーディオが無くなり、診断用のポートがmicroUSBからUSB Type-Cへと変更。

ヒートシンクとEMIシールドのパーツを外すと、メインボードが現れます。

中央の赤で囲まれた部分が「Apple A8」 。メモリはSK Hynix製のSDRAM 2GBを搭載。
オレンジはUniversal Scientific IndustrialのWi-Fiモジュール。Ethernetコントローラ(黄)や、メモリーコントローラ(緑)などもみえます。
また、32GBまた64GBのフラッシュメモリは、裏面に配置されています。

メインボードの下には、さらに巨大なヒートシンクがあり、

その裏側に、見た目にも美しい電源モジュールが配置されています。
面白いのは、この電源モジュールからメインボードへ接続するケーブル類が存在しないということ。
どうやらケーブルではなく、「支柱」の接点を経由して電源を供給しているようです。

次に、デュアルマイク、グラスタッチ、充電式バッテリー、Lightningポート、Siri対応など、大幅に進化したリモコン。

ゲーム用に加速度センサーとジャイロスコープを内蔵しています。
また、Apple TVとの通信は、これまでの赤外線に代わりBluetooth 4.0となるため、いちいちリモコンの先を向ける必要はありません。

Apple TV本体とは異なり、リモコンの外装は接着剤で固定されているため、熱を加えて溶かしてから開きます。

上下のパーツは中央のリボンケーブルで接続されており、開ける際に力を入れすぎないように注意が必要。
プロセッサーは、STマイクロの超省電力ARM Cortex-M3 MCUが使われています。

バッテリーは、ボタン式から充電式のバッテリーへと変更。
充電はLightningポートから行い、容量は410mAh。

構成部品はモジュール化されており、リモコンの接着剤を除けば分解・交換が容易ということで、iFixitによる修理のしやすさの評価は10段階の「8」となっています。

新しいApple TVは、32GBが149ドル、64GBが199ドルで、10月下旬の発売が予定されています。