MORPHA WORKSが製造・販売しているメタルケース『薄金(うすかね) for iPhone 5/5s』を購入してみました。
MORPHA WORKSは、金属加工の伝統技術を引き継ぐ兵庫県尼崎市のブランドで、職人による高い技術によって工芸品のような美しい製品を生み出しています。
今回購入した『薄金』は、ジュラルミン製のフレームと、ステンレス製の背面パネルで構成されています。
背面パネルはわずか0.6mmという薄さ。
そこに、腐食・貫通・半彫りによって緻密な絵柄が彫刻されています。
今回購入した絵柄は「ペイズリー・シルバー」で、他のデザインおよびカラー(アルマイトによるブラック)もあります。
一般的なメタルケースのフレームは、金属の塊から削り出す「切削」で加工されているのに対し、この「薄金」では「曲げ」加工によりわずか0.6mmという薄さを実現しています。
装着の手順は、まずフレーム(上)にiPhoneを滑り込ませ、次に背面パネルを装着。最後にフレーム(下)をはめ込みます。
驚くことにネジは一本も使われておらず、ジュラルミン製フレームの「伸縮」のみで固定するという仕組みになっています。
ただでさえ薄い素材に「蟻継ぎ」のような立体の噛み合わせが施してあり、「パチン」という気持ちよい音と共にはまります。
iPhone 5s(ゴールド)に装着したところ。
絵柄のわずかな隙間からとボタンからゴールドが顔を覗かせます。
本体上からみたところ。
「薄金」と謳っているだけあり、裸のiPhoneと比較しても、厚さで1.0mm、縦横は1.2mmしか増えないという、ポリカーボネートケース並の薄さです。
本体下の部分。
Lightningコネクターの周囲に余裕はほとんどなく、アップル純正または先端が細いサードパーティ製のみ対応。
イヤホンは純正または直径が6.5mm以下のものが使用できます。
フレームは職人によるバフ(研磨)が施され、ボタン・スイッチ類の周囲も美しく丸められています。
iPhone 5(スレート)に装着してみたところ。
隙間から濃い色が覗くため、絵柄がよりはっきりする印象です。
メタルケースというと、男性向けの無骨なものがほとんどですが、エレガントなデザインと薄さ・軽さ(約28g)を兼ね備えたこの「薄金」であれば、女性へのプレゼントにもぴったりかもしれません。
今回レビューした「ペイズリー・シルバー」は、フレームと背面パネルのセットで14,700円(税込)。
絵柄によって13,650円〜15,750円(共に税込)のバリエーションがあります。
【リンク】代官山蔦屋書店