国立印刷局が、iOSデバイスのカメラで紙幣を識別するアプリ『言う吉くん 』を無料で公開しています。
このアプリは、紙幣・切手・パスポートなどの印刷を担う独立行政法人「国立印刷局」によるもので、目の不自由な方が紙幣の額面を確認するための補助的な役割を果たすことを目的としています。
アプリを起動し、iOSデバイスのカメラを紙幣にかざすだけで自動で識別し、表示および音声で額面を教えてくれます。
認識には紙幣全体を映す必要はなく、一部分でも読み取ってくれます。
読取りは表・裏の両面で可能で、上下を逆にしても問題なく認識してくれます。
対応している紙幣は、現在国内で流通している千円・二千円・五千円・一万円の4種類のみで、旧紙幣や外国の紙幣は認識してくれません。
このアプリはあくまで額面の認識を補助するもので、紙幣の真贋を見分けるためのものではありません。
試しにiPadでお札を撮影し画面で表示したもので実験してみたところ、紙幣と同じように額面を認識しました。
千円・二千円・五千円・一万円の全てでテストしてみたところ、読み取りに時間がかかるケースがあったものの、額面を間違えることはありませんでした。
実際に使用しているところを撮影した動画がこちら。
iOSには、目の不自由な方でも利用できるよう、画面を読み上げるアクセシビリティ機能が標準で搭載されています。
このアプリのような「人に優しいテクノロジー」が増えることは、歓迎すべきではないでしょうか。
言う吉くん
ライフスタイル:3.3 MB
価格:無料
対応:ユニバーサル
開発:NATIONAL PRINTING BUREAU.