植物の環境をモニタリングし、必要なお手入れをiPhoneに通知してくれる『Wi-Fiプラントセンサー Koubachi』を購入し、実際に試してみました。
観葉植物などを育てていると、水やりを忘れて枯れたり、逆に水を多くやリ過ぎて根腐れさせてしまう、といった失敗をしてしまうことがあります。
植物を健康に保つには、水やりの頻度だけでなく日当りや温度も適切な範囲である必要があり、それらは植物の種類によっても異なります。
このセンサーは、植物の環境をモニタリングし、必要なお手入れをiPhoneに通知。植物にとって快適な環境を保つことができるというものです。
パッケージの内容は、ゴルフクラブのような形のセンサー本体と、単3電池2本。
長細い「シャフト」の部分を植木鉢などの土に挿して使うようになっており、先端には土壌の水分を計測するセンサーが内蔵されています。
「ヘッド」の部分には、温度と照度を計測するセンサーが内蔵されています。
本体を開けるには、裏側にあるネジを硬貨などで90°回転。
付属の電池を入れたところ。
センサーが集めた情報はWi-Fi経由で「Koubachi」のサーバーへと自動でアップロード。単3電池2本で1年以上保つとのこと。
操作用のボタンは本体上部にひとつだけあり、Wi-Fiネットワークへ接続するための初期設定、およびオンデマンドで計測をするときに使用します。
Wi-Fiの設定および日々の情報の閲覧は、App Storeで無料で公開されているコンパニオンアプリ『Koubachi 』を使います。
アプリは日本語化されており、初期設定用のステップ・バイ・ステップのガイドも用意されています。
初期設定の大まかな手順は、まずセンサーにアドホックモードで接続し、そのあと家庭(またオフィスなど)のWi-Fi設定に書き換える、というもの。
設定後はセンサーがWi-Fiネットワークに加わり、単体でデータをサーバーへと自動で送信します。
家にあった観葉植物(ベンジャミン)にさしてみたところ。
実は過去に水のやり過ぎによる根腐れで枯れかけたことがあり、ベンジャミンにしては葉が少ない、このような姿になっています。
植物の種類によって快適な環境が異なるため、モニタリングする植物を指定する必要があります。
アプリ内のカタログには、実に500種類以上もの植物が登録されており、普段目にするようなものであれば、ほぼ含まれているはずです。
種類が見つかったら、その植物をアプリ内で登録します。
ニックネーム・設置環境(屋内・屋外)・場所のメモなどを入力。植木鉢の形や色まで指定することができます。
登録した植物は、右の画面のようなバーチャルな庭に並べて管理します。
登録した植物とセンサーを紐づけることで、複数のセンサーを購入しても区別して管理することができます。
センサーが計測した土壌の水分・温度・日照は、アプリの中から閲覧できます。
計測は一日一回自動で行われます。本体のボタンを押せば、オンデマンドで計測することも可能。
バッテリーの残量もアプリ内からチェックできます。
アプリの「通知」をオンにしておけば、下のように必要なお手入れを、iPhoneにプッシュしてくれます。
水・温度・日当りはセンサーの値によって、霧吹きや肥料は植物カタログによる頻度に従ってリマインドします。
このベンジャミンは日照が足りていないようなので、よりベランダに近い位置に移動しました。
今回購入したのは屋内専用のモデルですが、屋外用もあります。
価格は屋内用13,600円、屋外用は16,900円(共に税込)とやや高価ですが、大切にしている植物がある人、植物をよくダメにしてしまう人にとっては、便利なアイテムかもしれません。