【検証】1本198円の「iOS 7対応Lightningケーブル」は本当に使えるのか試してみた

アマゾンで、「iOS 7対応」を謳うLightningケーブルが1本198円(税・送料込)という格安で販売されていたので、10本購入して検証してみました。

iPhone 5から採用された「Lightning コネクタ」には、純正品およびアップルのライセンス制度「MFi」を取得した正規品、または以外の非正規品かどうかを見分ける ためのチップが埋め込まれているとされています。

そのチップにより、iOS 7がインストールされたデバイスで、MFi認証を受けていないケーブルを使用すると、下のような警告が表示されたり、場合によっては全く機能しないこともあるようです。

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しかしながら、その認証チップのチェックを回避し、iOS 7でも警告が表示されず、正規品と同じように振る舞うケーブルが流通しはじめているようです。

アマゾンでは、1本198円(税・送料込)で「iOS 7対応」を謳う非認証のケーブルも販売されており、実際に使えるのか試してみることにしました。

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今回購入したのは、『HanyeTech製 Lightning USBケーブル iOS7 対応』というケーブルで、「jnhショップ」が販売する「LI501」という型番のものです。

このショップでは以前からLightningケーブルを販売されていますが、商品説明によると9月20日出荷分からiOS 7に対応した製品に切替えたとのこと。

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アマゾンで注文してから3日後にメール便にて到着。

みたところ純正品とほとんど変わらないようです。

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よく見ると、コネクタの根元の樹脂部分が長い、コネクタを覆う金属部分(GND?)にスリットがあるなど、純正品と異なる部分も見受けられます。

樹脂部分のサイズは純正品よりも僅かに大きいですが、MFi認証を受けている一般的なサードパーティ製ケーブルよりも小さく、ケース類との干渉もほとんど無いと思われます。

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実際に使えるのか検証してみた

見た目が似ていても機能しなければ意味がないので、実際に充電・同期ができるか試してみました。

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使用したデバイスは、

  • iPhone 5s (iOS 7.0.2)
  • iPhone 5c (iOS 7.0.1)
  • iPhone 5 (iOS 7)
  • iPad mini (iOS 6.1.3)

の4台。それぞれついて、今回購入したケーブル1本ずつで充電・同期を行い、10回繰り返しました。

結果は、警告のメッセージは一度も表示されず、充電・同期を問題なく行うことができました。

【追記】iOS 7.0.4でもエラーは表示されず、充電・同期ともに利用できました。

 

非認証ケーブルのリスク

この検証結果だけをみると、純正品やMFi認証取得済みの正規品と機能性は変わらないようにみえますが、非正規品にはいくつかのリスクが潜んでいます。その一部を挙げると:

  • 将来のiOSのバージョンで使用できなくなる可能性
  • 耐久性・品質が保証されていない
  • 製品のサポート等が不明
  • アップルの知的所有権を侵害している可能性
  • デバイスへダメージを与える可能性
  • 安全性への懸念

などがあります。

最後の安全性については、非正規のACアダプタによる感電事故なども発生していることから、とくに重要な点といえます。

純正品の1/10と魅力的な価格の製品ですが、購入は上記リスクを十分理解したうえ自己責任で行う必要があります。