マイナビ様より、日に発売された書籍『ヒットするiPhoneアプリの作り方・売り方・育て方
タイトルの前半「ヒットするiPhoneアプリ」だけをみると、App Storeで一山当てるためのノウハウを教えてくれる本、という印象をうけるかもしれません。
しかしながら、実際には必ずヒットさせる方法などあるはずもなく、いちど当たったとしても、常に変化しているApp Storeで同じ手が何度も通用するという保証もありません。
本書の内容はむしろタイトルの後半「作り方・売り方・育て方」に集約されており、アプリの企画から公開後のサポートにいたるライフサイクル全般において、それに携わるひとが知っておくべき知識が網羅されています。
App Storeには、ソーシャルゲームから楽器、カメラもあれば電子書籍もあります。また、マーケットの参加者も、資金力のある大手パブリッシャーから個人の開発者まで様々です。
よって「ヒット」の定義も、ランキング上位を目指す、売上げ目標の達成、ブランドの露出など、製作者によって異なるのは当然といえます。
本書ではそのどれかにに偏ることなく、より俯瞰的な視点から「共通項」ともいえる情報が提供されています。
内容は主に、「市場分析と準備」「企画」「マネタイズ」「設計・開発」「プロモーション」「運用」の６に別れています。
個人でアプリを出すのであれば全編を、たとえチームでアプリを製作し一部分のみの担当だとしても、全員が同じ土俵で話ができるよう全章に目を通しておくことをお勧めします。
文頭でも書いたように、必ずヒットする方法がある訳ではありませんが、本書の知識があるのと無いのとでは、結果が大きく変わってくる可能性は大いにありそうです。
既にアプリの製作に就いている方はもちろん、その予定または将来出したいと考えている全ての方に読んでおくべき、バイブル的な書といえるのではないでしょうか。
