日本気象協会公式:AR機能で迫り来るゲリラ豪雨に備えることができるアプリ『Go雨!探知機』

「ゲリラ豪雨」には明確な定義がないそうですが、ゲリラのように神出鬼没で発生し、深刻な被害をもたらす豪雨には、まさにピッタリの表現といえるかもしれません。

この『Go雨!探知機 -XバンドMPレーダ- App Store』は、レーダーによる周辺の雨雲をAR(拡張現実)を使って視覚化し、ゲリラ豪雨からの距離や降雨範囲を確認することができる、日本気象協会によるアプリです。

アプリを起動すると、位置情報利用の許可を求められます。位置情報はこのアプリのメインでもあるAR機能に必須なため、必ず「OK」をタップしておきます。

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実際に雨雲が近づているときに外に出て試してみました。

iPhoneを平らに構えると、レーダーのような画面が表示されます。

現在地を中心とした半径5Kmの雨雲を映したもので、電子コンパスと連動して方角に合わせてクルクルと回ります。

レーダーの色は雨の強さを表しています。画面下にある凡例のとおり、右に行くほど雨量が多いことを示しています。

画面左上には観測されている雨雲まで距離、右上にはレーダーの観測データの時間が表示されています。

デバイスを縦に構えると、AR表示のモードに切り替わります。

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雨雲とは反対方向に5分ほど歩いてみましたが、思ったよりも早く追いつかれそうになってきました。

見晴らしのよい場所で確認したところ、いかにも雨が降っていそうな黒い雲と、レーダーの映像とが一致しているように見えました。

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雨雲のレーダー画像は決して新しいものではありませんが、このアプリ使用している「XバンドMPレーダ」の観測データは、

  • 一辺が250mの高解像度
  • 毎分更新

という特徴があり、刻々と変化しながら局所的に被害をもたらすゲリラ豪雨への対策に最適といえます。

「広域」というボタンを押すと、より広い範囲のレーダー画像をみることもできます。

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雲行きが怪しい場合などに、通常の天気予報や解像度が低い雨雲レーダーでは、雨に降られるかどうかの判断ができないことがよくあります。

このアプリがあれば、ゲリラ豪雨に巻き込まれるリスクを最小限に抑えることができるかもしれません。

 

Go雨!探知機 -XバンドMPレーダ- App Store
天気:10.6 MB
価格:無料
対応:ユニバーサル
開発:一般財団法人 日本気象協会