アップル、28nmプロセスのA5チップを実用化〜iOSデバイスの省電力化に期待

apple_a5_28nm_process_0.jpg

アップルが出荷を開始したApple TVのマイナーアップデート版に、これまでとは異なる「Apple A5」チップが採用されているようです。[source: MacRumors

実機を入手して分解したという元記事によると、プロセッサーである「Apple A5」が大幅に小型化されていることが判明したとのこと。

マイナーアップデート前の「A5」のサイズは 8.19 x 8.68(ミリ)ですが、新しい「A5」は 6 x 6 (ミリ)程度しかないようです。

apple_a5_28nm_process_1.jpg

2011年にiPad 2で初めて採用された「Apple A5」は、当初45nmプロセスで生産され、翌2012年に32nmプロセスへと変更。

サイズが41%も小型化し、それによる省電力化でiPad 2の駆動時間が30%伸びたという、という報告もあります。

【関連記事】アップルが値下げ並売中の「iPad 2」を密かに改良〜使用時間が最大30%向上

元記事では、今回さらに小型化されていることから、製造プロセスを32nmから28nmへと変更した可能性がある、としています。

アップルとしては、まずはiOSデバイスの中で出荷台数が少ないApple TVで28nmプロセスを試し、主力であるiPhone・iPadの次期モデルで本格的に移行する予定なのかもしれません。

年初から続くiPad 5 (仮称)に関する情報・リークでは、筐体がiPad mini並みの薄さになるとされ、その分のバッテリーをどのように補うのかが注目されていました。

チップの28nm化でかなりの省電力化が期待でき、さらにその他部材の改良と併せれば、パフォーマンスを犠牲にすることなく、薄型化を実現できるかもしれません。

【関連記事】iPadの次期モデル「iPad 5」のバックパネルがリーク!?〜デザインはiPad miniと酷似