アップルがマネージメントの人事を発表〜iOS担当のScott Forstallが退職

scott_forstall_leaves_apple_0.jpg

アップルがマネージメント・チームの人事を発表し、iOSを担当していたSVP・Scott Forstallが退職すること明らかになりました。[source: Press Release

アップルの発表によると、今回の人事はソフト・ハード・サービスの協調を重視した体制を目的としたもので、権限の再配置に加え、2人のSVPの退職が含まれています。

scott_forstall_leaves_apple_1.jpg

なかでも注目されるのが、iPhone・iOS関連のイベントで必ず登壇することでおなじみのScott Forstall(スコット・フォーストール)がアップルを離れるという点。

フォーストールは、大学卒業後からNeXTでソフトウェア・エンジニアとして働き、1997年にアップルによるNeXT買収に伴い入社。アーキテクトとしてMac OS Xのリリースに携わり、iPhoneが登場してからはiOSを担当してきました。

scott_forstall_leaves_apple_2.jpg

アップルの発表では退職の理由について触れていませんが、彼が陣頭指揮をとって開発された「Siri」が期待されたほどでないこと、iOS 6マップに関する騒動の責任を取るため事実上クビになった、というのが本当のところかもしれません。

性格・服装・マネージメントスタイルなどがスティーブ・ジョブズとよく似ているとされ、愛車(メルセデス SL55 AMG)までジョブズと同じことから、「ミニ・スティーブ」と呼ばれることのあったようです。

かつてジョブズが、アップルを離れることで人間としてリーダーとして成長したように、アップルのSVPで最も若いフォーストールも外の空気を吸う必要がある、との声もあるようです。

今後はCraig FederighiがiOSを兼任し、マップ・SiriはEddy Cueが担当するとのこと。

フォーストールは来年アップルを退職し、それまでの間はTim Cookへのアドバイザーを務めると発表されています。