アップルが、スペシャルイベント「It’s almost here」で、デザインから性能まで大幅に進化した第5世代のiPod touchを発表しています。
iPod touchは昨年、ホワイトの追加のみでハードウェアの更新が見送られたこともあり、前世代から様変わりしたといっても過言ではないほど、随所に改良・変更が加えられています。
まず目に付くのは、iPod touchとしては初となる白黒以外のカラーバリエーションです。
バックパネルを、従来の鏡面ステンレスから、一枚のブロック板から削り出したアルミに変更。酸化皮膜による丈夫で色落ちしにくい着色が施されています。
バリエーションは、下の5色の他にApple Store限定の(PRODUCT) REDモデルを合わせた計6色がラインナップされます。
厚さは、前世代の7.2mmから6.1mmと薄型化。
また、アルミを採用したことなどにより、重さも101gから88gへと大幅に削減されています。
スピーカーのグリルをメッシュからiPhone 5にも採用されているドットのデザインに変更
新しい8pinのLightning(ライトニング)コネクターを搭載し、イヤフォンジャックは右下から左下に移動しています。
そして、最も著しい進化がみられるのはカメラの性能。
メインカメラはこれまでの「オマケ」程度の性能から、iPhone 4・4Sに匹敵する、500万画素裏面照射型センサー、5群・f/2.4レンズを採用し、1080p撮影に対応。新たにフラッシュも追加されています。
iPhone 6のパノラマ撮影にも対応。
心臓部となるプロセッサーは、デュアルコアのApple A5を搭載し、処理能力で最大2倍、グラフィクスは最大7倍の性能向上を実現。
チップの製造プロセスを45nmから32nmに変更して消費電力を抑え、前世代と同等または若干上回る使用時間となっています。
あらたに音声アシスタント「Siri」に対応したのも注目されます。
また、iPod touchの携帯ゲーム機やコンパクト・デジカメとしての位置ポジショニングを意識したのか、iOSデバイスとしては初めてストラップが用意されています。
「iPod touch loop」と呼ばれる専用のアクセサリーを販売し、本体裏面のフックに掛けて使用するようです。
イヤフォンは、デザインを刷新した「EarPods」が付属。
旧モデルよりもより多くの人の耳にフィットするとされ、音質も含めたその実力に期待したいところです。
容量は32GBと64GBの2つをラインナップし、それぞれ24,800円と33,800円(ともに税込)。第4世代のiPod touchも16GBと32GBが併売されます。
予約注文は9月14日(金)からです。