コックピットの生音声を録音・解説した臨場感あるドキュメント『ヒマラヤ飛行 機長席』


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iPhone向けのアプリ「機長席シリーズ」は、飛行中の操縦席での音声・無線をまるごと録音したドキュメンタリーです。

機長・副機長との会話、管制塔との通信を、音声と解説文で克明に記録。まるでコックピットに同席しているような臨場感を味わうことができます。

第3弾となる『ヒマラヤ飛行 機長席
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』では、福岡空港を飛び立ち、中国・ミャンマー・バングラデシュ・インドの上空を経て、アプローチとランディングの難易度が世界有数とされるネバール・カトマンズへの着陸までが収録されています。

このドキュメントでは、福岡からカトマンズまで飛行する日本エアシステム「A300-600」の操縦席での音声を収録しています。

約2時間半に渡る音声を31のチャプターに分け、テキストに起こされた会話・通信記録と解説文を読みながら聴くことができるように構成されています。

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音声は画面の下にあるパネルで操作し、対応したテキストをスクロールしながら読んでいきます。

音声をテキストに起こした部分は赤い文字で表示。一般人に分かりやすく訳したものや補足は黒で表示されます。

ドキュメントは離陸前の滑走路のコンディションを伝える空港情報のからはじまります。

地上や客室から次々と入る連絡に中断されつつも、慣れた様子でブリーフィングをする機長らの会話が流れます。

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またこのアプリには、音声とテキストの他にフライトに関連する資料も収録されています。

使用されている機体A300-600のチェックリストにはじまり、飛行ルートの航空図など、マニアックな資料も含まれています。

音声はバックグラウンドでも再生できるので、会話を聴きながら該当する資料を開いてみることも可能です。

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全31のチャプターのうち、無料で楽しめるのは3番目の福岡空港を離陸するまでの部分。

チャプター3〜14、チャプター15〜31は、アプリ内で購入して追加ダウンロードすることができます。

無料の部分を聴けば購入の判断ができる、親切な販売方法ではないでしょうか。

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このフライトは、クルーも管制塔も慣れている定期便ではなく特別便(チャーター便)であることや、中国の特殊な管制事情、劣悪な電波状況やアクセントの強い管制官、世界でも有数の難易度とされるカトマンズへのアプローチ・着陸など、スリリリングな場面になんども出くわします。

もちろん無事に着陸できたからこそ録音が公開されているのですが、臨場感あるやりとりに引き込まれて、こちらまで緊張しそうになります。

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航空ドキュメンタリーというと、普段から航空無線聴いているマニア向けのアプリと思われがちですが、丁寧な解説文のおかげで、飛行機に興味のある人全般が楽しめる内容になっています。

日頃あまり意識することのない裏側の事情・プロの世界を垣間みることができ、NHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」のような面白さがあります。

解説から得られる航空関連のウマメ知識も豊富で、次に飛行機を利用することが待ち遠しくなりそうなアプリです。

ヒマラヤ飛行 機長席
ブック:29.8 MB
価格:無料 (chapter 3まで)
対応:iPhone・iPod touch (iPad互換)