アップルが2012年6月12日午前2時(日本時間)より開発者向けのイベントWWDC 2012の基調講演を開催し、iPhone OSの次期バージョン「iOS 6」を発表。
200以上追加されるという新機能の中から、主なものをピックアップしてみました。
1. マップアプリを刷新
事前に噂が流れていた地図アプリの大幅な刷新が実現。
- 渋滞情報(移動中のiOSデバイスからの情報を集める)
- 音声ナビゲーション機能
- 渋滞を反映したリルート機能
- 3Dの街を鳥瞰できる「Flyover」
などを搭載。
また、未確認の情報ながら、地図はベクターで描かれており、拡大縮小する度にデータをを取得し直すことがないとのこと。
マップの新機能の全てが国内で使用できるのか不明ですが、大いに期待したいところです。
2. 音声アシスタント「Siri」の機能強化
音声アシスタント「Siri」も大幅に機能が強化されます。
- 新しいiPadへ対応
- 運転しながらSiriを使える機能(大手自動車メーカーが専用ボタンを追加予定)
- 音声によるアプリの起動に対応
- 近隣のレストラン検索(Yelpと提携)
- スポーツのスコア・試合時間・選手の統計情報
- 映画の情報
3. Facebookの統合
Twitterと同様に、FacebookもiOSに統合されます。
「設定」でFacebookのアカウントを指定してくと、アプリ毎にFacebookにログインすることが不要になります。
「連絡先」と「カレンダー」アプリもFacebookと連携。友人の誕生日がカレンダーに反映されます。
また、App Store・iTunes Storeが「いいね!」ボタンに対応。
4. フォトストリームの共有
iCloudの写真をデバイス間で同期する機能「フォトストリーム」で、友人・知人と写真を共有する機能が追加。
新しい写真を通知したり、コメントを付ける機能を追加。
5. チケット・ポイントカードを電子化する「Passbook」
「Passbook」は、チケット・プレペイドカード・ポイントカードなどを電子化してまとめておける新しいアプリ。
FeliCaのようなハードは使用せず、表示されるバーコードをスキャンする米国のスターバックスが実用化している方式を採用する模様。
時間と場所を認識し、必要な時にポップアップを表示する機能付き。
6. どこでも使えるFaceTime
Wi-Fi環境のみで使えたFaceTimeが携帯回線でも使用可能に。利用範囲がぐっと広がることとになります。
また、コンタクト(電話番号)とApple IDを紐付けることにより、より便利に通話が可能に。
7. 進化した電話機能
ここのところあまり進化していなかった「電話」に、
- 着信拒否時にiMessageで返信および折り返すリマインダーのボタン
- 折り返すリマインダーを時間・場所などで細かく指定
- 「Do not disturb」で着信・通知の表示を止める
など、ありそうでなかった実用的で便利な機能を追加。
8. メールの新機能
メールのアプリには、見逃せない重要なメールを振り分ける「VIP」フォルダー、フラグといった機能を追加。
写真や動画をより簡単に貼付けることができるようになり、新着にメールの確認・読み込みに画面を下に引っぱる方式を採用。
9. より便利になるSafari
Safariブラウザには、
- 閲覧注のページをiCloudによりデバイス間で同期
- 画像・動画のアップロード
- フル画面表示
- リーディングリストのオフライン閲覧
などの機能を追加。
普段最もよく使用するアプリだけに、このような着実に進化は歓迎したいところ。
iOS 6は以下のデバイスに対応し、今秋にリリースの予定。
初代iPad、第3世代iPod touchなどが除かれ、対応デバイスはすべてカメラが付属しているkとになります。
もちろん、リリース時にはiPhone・iPod touchの新モデルがこのリストに追加されるに違いありません。
開発者向けには、ベータ版が本日より公開されます。