オランダ黄金期の画家、フェルメール氏の作品を再・創造『フェルメール 光の王国展 音声ガイドアプリ』


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現在、東京・銀座「フェルメール・センター銀座」にて「フェルメール 光の王国展」が開催されています。

この展示は、17世紀のオランダ美術を代表する画家、ヨハネス・フェルメール氏の「re-create」作品を展示したものです。

フェルメール氏の作品に限らず、過去の芸術家の作品には、経年劣化によって失われてしまった細部があるものですが、最新のデジタル画像技術によって、制作当時に描かれたであろう色彩や細部の表現を「再・創造」したものを「re-create」というのだそうです。

今回ご紹介する『フェルメール 光の王国展 音声ガイドアプリ
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』は、その展覧会の公式アプリで、音声ガイダンスと展示作品が楽しめる内容になっています。

アプリを起動すると、展覧会と「re-create」についての簡単な説明を表示した後、メニュー画面に移ります。

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絵画で探す」を選択すると、制作年順に並んだ収録作品のサムネイルから、「文字で探す」を選択すると、タイトルから鑑賞する作品を選べます。

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作品を選択すると、モノクロの画像を表示した後に、ふわっと色が浮かび上がります。

その作品で用いられている鮮やかな青色が「フェルメール・ブルー」と呼ばれるほど、氏はとくに青色にこだわった画家として知られていますが、これは、当時、純金と同じほど高価だったラピスラズリを原料とするウルトラマリンを絵に使用したものです。

re-create」にあたって、新鮮なウルトラマリンの色ヒストグラムを解析し、経年による青色の変化を補正し、制作当時に描かれたであろう色彩を再現しているそうです。

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左下のボタンをタップすると、作品の解説を表示し、フェルメール氏に扮した俳優の小林薫氏と、次女・エリザベスに扮した宮沢りえ女史のナレーションが流れます。

もう一度、ボタンをタップすると、解説文を非表示にして作品に戻り、ナレーションだけを流すことができます。

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また、全作品をフォトフレームのように自動的に再生する「オート再生」機能も備えています。

再生中は、それぞれの作品の解説ナレーションも流れます。

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作品を拡大して見ることができないのは残念なところですが、全作品の解説が収録されており、氏のファンの方も、ほとんど知らない方も楽しめる内容ではないでしょうか。

アプリは「フェルメール 光の王国展」の会場で音声ガイドとしても利用できるので、訪れる予定のある方はぜひご活用ください。

タイトル フェルメール 光の王国展 音声ガイドアプリ
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カテゴリ App Store > 教育
開発 KOSAIDO
対応機種 iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代) (iPad互換)
価格 350 円