アップルが、日本時間の2011年10月5日午前2時(10月4日26時)に開催するメディア向けイベント「Let’s Talk iPhone」の内容を予想してみました。(画像:AllThingsD )
アップルは、新製品に対する完璧な秘密主義を貫くことで知られ、それが逆にユーザーの興味を刺激し、ときにメディアをも巻き込んだ大規模な「噂の流布」にもつながっています。
噂・情報はそれぞれ、ソースや他の情報との整合性などによって信憑性が異なりますが、それを知って知らずかそのまま掲載するサイトも多く、闇雲に情報を追うと混乱してしまうかもしれません。
そこで、イベントを明日深夜に控え、これまで流れた情報から推測した明日の発表内容をまとめてみました。
極力確度の高い情報を元にしていますが、私見も含まれており、中身を保証するものでありません。
発表されないと予想されるもの
1. 新しいデザインの「iPhone 5」
最も発表が期待されている「iPhone 5」ですが、発表される可能性が低いと考えられます。
理由としては、iPhoneがこれまで2年毎にデザインの変更を行っていること、本体の外観を撮影したリーク画像が存在しないことなどが挙げられます。
また、広く出回っている大画面のモデルのモックアップは、電波受信に不利な金属製のバックパネルを搭載していること、非常に薄いことなどから、iPod touchのプロトタイプとみる方が自然ではないでしょうか。
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2. iPod touchの新モデル
上と同じく、iPod touchに関しても新しい外観の写真や外装パーツの流出がなく、新しいデザインを発表する可能性は低いと予想されます。
外観をそのままに、A5チップを搭載してくる可能性もありますが、これに関する情報が全くといってよいほどありません。
iPod touch関連で発表されるものは下を参照。
発表が予想されるもの
1. iPhone 4S
「iPhone 5」の発表がないとすると、以前から噂の「N94」=「iPhone 4S」ということになります。
デザインは現行のiPhone 4とほぼ同じで、アンテナの構造を変更するに留まる見通し。アクセサリー類も多くはそのまま使用できるかもしれません。
A5チップ・ 8Mピクセルカメラ、そしてGSM/CDMAの両方に対応することが確実とみられ、RAMを倍増して1GBとする可能性もあります。
発売日は10月14日・21日といった情報が流れていますが、需要に応えきれずに国によって異なる場合もあります。
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2. 廉価版 iPhone
本日の記事が正しければ、かねてから噂の「廉価版 iPhone 4」の生産は既に始まっていることになります。
中国その他の市場で戦略の中核を担うモデルと期待され、できる限り早い段階での投入を計画してきたはずです。
iOS 5でPCレスとなることと合わせて、iPhoneの出荷台数が飛躍的に伸びることが考えられます。
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3. iOS 5のリリース日
イベントの開催と同時に「iOS 5」をリリースするという見方もありましたが、今日の段階で未だGM(Golden Master:最終版)が開発者向けに公開されていません。
下に挙げる理由で、アップルはiOS 5に未発表の機能を追加する可能性が指摘されています。
よって、GMのリリースは、「iPhone 4S」発売の前、翌週以降になるのではないでしょうか。
4. iOS 5の音声認識機能
「iOS 5」のGMが公開されていない最大の理由は、iOSに未発表の機能が搭載されるため、との見方があります。
音声認識を使った文字入力、スピーチアシスタント機能など、実現されればかなり画期的な内容になりそうです。
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5. iPad版Facebookアプリ
iPhone向けアプリの中にユニバーサル版が隠されていたり、FacebookのiPad版に関する噂はかなり前から絶えません。
既に完成しているのにリリースされないことに業を煮やした開発者がGoogleに移ったという情報もあります。
また、憶測ではありますが、TwitterのようにFacebookとの連携をOSに組み込む可能性もゼロではない気がします。
6. iPod touchのホワイトモデル
元来秋のイベントはiPodシリーズのためにあり、イベントのタイトルがiPhoneでも、iPod関連のニュースも必ずあると思われます。
とくにiPod touchは、低迷を続けるiPodファミリーの中で最も売れているとされ、さらなるテコ入れが行われると考えられます。
iOSデバイスで唯一単色だったiPod touchに、ホワイトモデルを投入するのは、ほぼ確実といってよいでしょう。
また、信憑性は定かではありませんが、128GBモデルの投入、価格改定が発表されても不思議ではありません。
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7. KDDIでの販売開始
「iPhone 4S」がGSM/CDMAの両方に対応し、それを受けてKDDI(au)によるiPhoneの販売が正式に発表される可能性があります。
日本のユーザーにとってはビッグニュースですが、世界的にはそれほどではなく、イベント内で触れられるかどうかは微妙なところかもしれません。