日経ビジネスオンラインが、auブランドを展開するKDDIが11月より「iPhone 5(仮称)」の販売を開始する、と伝えています。[source: 日経ビジネスオンライン ]
記事によると、KDDIの8月末での携帯加入者数は3,335万で、同3,071万と急激に追い上げるソフトバンクとの差はわずか300万弱で、業界3位転落が時間の問題とみられていたようです。
ソフトバンクの新規加入者純増数の約半数はiPhoneの契約とされ、お尻に火がついたKDDIにとっては、「iPhone」はまさに喉から手が出るほど欲しかった端末といえます。
KDDIが採用するCDMA方式の通信規格に対応するiPhoneは、米ベライゾン向けに今年1月より販売されており、次期モデルをKDDIのネットワークに対応させることは、それほど難しいことではないはずです。
iPhoneによる携帯電話市場へ参入に際し、アップルは当初「1国1キャリア体制」を取り、通信業者に独占販売権を与えるのと引き換えに、条件面で自社に有利な契約を結んでいたとされています。
その後のiPhoneの爆発的な普及に伴い、同社はその戦略を変更。米国をはじめとする海外では既に複数業者による販売、またSIMロックを解除したiPhoneの販売も開始されています。
記事では情報ソースを明らかにされておらず、また当然ながらアップルおよびKDDIから正式な発表はありませんが、単なる噂を超えたかなり断定的な表現が使われています。
【追記】独自の情報網で知られる「Macお宝鑑定団」も別ルートで情報掴んでいたようで、信憑性は高いと考えられます。
事実であれば、スマートフォン戦略での出遅れにより、かつての先進的なイメージが薄れたKDDIにとって、一定の追い風となることは間違いなさそうです。
また、ユーザーに選択肢が生まれることで競争が進み、料金・通信品質の向上が期待できるかもしれません。
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