マクセルから発売された、ケーブル無しでiPhone 4を充電できるシステム『エアボルテージ』を購入、試してみました。
この充電システムは、送電を行うパッドと受電用のiPhone 4専用カバーからなり、ケーブルを抜き挿しすることなく、パッドの上に置くだけで充電することができるというものです。
送電パッド『WP-PD10.BK
』とiPhone 4用ケース『WP-SL10A.BK
』は、セットではなく別製品として販売され、使用するには両方の製品を購入する必要があります。
下が送電パッド『WP-PD10.BK
』の写真。
大きさはiPadを少し短くした程度。ACアダプターが付属します。
丸いロゴの部分にコイルが埋め込まれ、電磁誘導で同時に2台のデバイスをワイヤレスで充電できます。
1台のみを充電できるシングルタイプ『WP-PD10S.BK』も5月中に発売される予定です。
また、世界70社以上が参加するWireless Power Consortium(WPC)によって国際標準化がすすめられている規格「Qi (チー)」に対応しており、今後この規格に準拠した製品でも使用することが可能です。
パッドの厚さは約15mm。USBの出力が1系統あり、有線で充電したい場合にも対応できます。
本体裏側をみると、コイルの部分に窓があり、金属製の版が見えます(放熱用?)。
こちらがiPhone 4用の専用カバー『WP-SL10A.BK
』。
バッテリー内蔵ケースのようにも見えますが、もちろんバッテリーは入っておらず、厚さ約15mm・重さ約40gと、見た目以上に軽量でスリムです。
ドックコネクタを内蔵し、受電したパワーをiPhone 4へ給電します。
カバーを装着したところ。ボタン類・イヤフォンの部分は覆われておらず、アクセスは問題ありません。
全てカバーした方がケースとしても機能しそうですが、軽量化と操作性を重視したということでしょうか。
マイク・スピーカー用に穴が開いているため、そのまま通話が可能。
Dockコネクタが覆われているので、同期やソフトウェアアップデートの際、またアクセサリーを使用するときには、カバーを外す必要があります。
実際に充電をしているところです。
「Qi」のマークの上に置くだけで、送電を知らせるブルーのランプが点灯し、充電が始まります。
パッドの中にコイルを並べた「コイルアレイ式」のため、iPhoneを置く際に位置や方向を気にする必要がありません。
実際に使ってみると、パッドに無造作に置いても瞬時に充電が始まり、ちょっとした感動すら覚えます。
その一方で、他のケースと併用できないことや、同期の度にケースを外す必要があるなど、利用スタイルによっては不便になることも考えられます。
今のところアップルはWPCに参加していないようですが、やはり端末に内蔵されて初めて真価を発揮するシステムではないでしょうか。
製品そのものは良くできているので、今後「Qi」規格対応の製品が増えてくると重宝しそうです。
充電するのをよく忘れる、ケーブルに接続するのが面倒、または新しいテクノロジーが好き、といった人に限定すれば、試してみる価値があるかもしれません。
製品名 | 充電ステーション WP-PD10.BK |
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製造 | マクセル | ||
ショップ | アマゾン / 楽天市場 |
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サイズ・重量 | 216 x 187 x 15 (mm)、約350 (g) | ||
参考価格 | 5,250 円 (税込) |
製品名 | iPhone 4用充電カバー WP-SL10A.BK |
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製造 | マクセル | ||
ショップ | アマゾン / 楽天市場 |
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サイズ・重量 | 63 x 125 x 15 (mm)、約40 (g) | ||
参考価格 | 2,580 円 (税込) |