【レビュー】より薄く・より速く〜大幅に進化した『Apple iPad 2』〜外観編

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米国で先行して発売されている『iPad 2』の「Wi-Fi 32GB ブラックモデル」を購入してみました。

今回は「外観」を中心としたレビュー、次回以降は「パフォーマンス」「新機能」の全3回に分けて掲載します。

【注】記事掲載時はiPad 2が国内発売されておらず、米国で購入したものを使用しています。ハード・ソフトともに国内で発売されるものと同等と思われますが、若干の違いがある可能性があります。

iPad 2』は、昨年発売された初代iPadの第2世代にあたり、薄型化・パフォーマンス向上・前後にカメラを追加などの改良が加えらえれています。

初代が「ブラック」のみだったのに対し、iPad 2では「ブラック」「ホワイト」の2色から選択することができます。

今回は、初代との比較を考えて「ブラック」を選択しました。パッケージの写真も「薄さ」を強調したものが使われています。

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初代同様、iPad 2が箱の「フチ」ギリギリまであり、衝撃には決して強くないパッケージであることが分かります。

店舗で購入して持ち帰る際は注意した方がよいかもしれません。

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付属品の内容は、ACアダプター、USB-Dockケーブル、簡単な説明書・アップルマークのシール2枚という標準的なもの。

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充電された状態で出荷されているようで、スリープボタンを押すと電源が入り、iTunesが接続するよう促されます。

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iPad 2と初代との大きな違いのひとつが、背面がフラットになっていること。

初代の背面はカーブを描いており、デスクなどの平らな場所で操作するとグラつくことがありましたが、iPad 2はとても安定しています。

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本体上からみたところ。

左にヘッドフォン端子、電源・スリープボタンです。

初代はヘッドフォン端子ヨコにあったマイク(小さな穴)が、なぜか中央に移動しています。

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初代では、本体側面が画面に対して垂直だったのに対し、iPad 2では側面が傾斜しています。

そのため、画面側からみるとボタン類が完全に隠れてしまい、慣れないうちは「手探り」をすることになるかもしれません。

背面のカメラは電源・スリープボタンのすぐ下に配置されています。

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本体裏の左下に位置するスピーカー用のグリルは、本体に小さな穴を開けるという特徴的なデザインを採用。

本体を薄くしたことで、スピーカー性能の劣化が心配されるところですが、簡単な比較テストでは、音量・音質ともにむしろ向上しているように感じました。

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ドックコネクターも傾斜した側面にあるため、場所が分かりにくい・ケーブルを挿しにくい、と感じました。

使い勝手では、側面が垂直な初代iPadの方が上かもしれません。

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比較のため、初代iPad(左)とiPad 2(右)を並べてみました。

両モデルとも、バックパネルはサラサラとした手触りの「梨地」加工を施したアルミを採用していますが、iPad 2は凹凸がより細かく、色もより明るく見える印象です。

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エッジの部分の比較(手前がiPad 2)。

iPad 2では、フチの部分がより薄くなっています。

また、上でも触れたとおり、iPad 2ではボタン類が本体に隠れて見えません。

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液晶画面を上にした状態で並べてみました(左が初代、右がiPad 2)。

スペック上では、厚さが13.4mm > 8.8mmへと約34%薄型化されていますが、実際に比較してみると想像した以上に薄くなっているように感じられます。

手にとった感触では、「厚さが半分になった」、ぐらいの印象といっても過言ではないと思います。

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iPhone 4(厚さ9.3mm)と並べてみました。

スマートフォンとしては十分薄いiPhone 4よりもさらに1.5mmほど薄いことからも、iPad 2の薄さをお分かり頂けると思います。

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これだけの薄さを実現しつつ、初代と同等のバッテリー容量を維持。スペック上での使用時間も10時間と変わりません。

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とくに日本のユーザーが期待した「軽量化」は、680gから601g(Wi-Fiモデル)へと約11.6%にとどまっています。

軽量化にはガラス改良・薄型化が貢献しており、バッテリーは5g程度しか削減されていないそうです。

やはり最大の特徴は「34%の薄型化」で、技術的にはかなりの苦労があったことが予想されます。わずか1年間という時間を考えると、大進化を遂げたといえるでしょう。

次回は、大幅に向上した「パフォーマンス」を中心にレビューをしていきます。