まずは、初代iPadの価格を日米で比較してみます。話をシンプルにするために、今回はWi-Fiモデルのみを予想してみます。
「iPad 2」の発表と同時に、在庫処分の目的で値下げが行われているので、その金額も併記しました。
この表をみると、米国では値引き幅が一律で$100オフとなっているのに対し、日本では13,000円〜16,000円と、値引き幅が大きく、またモデルによって開きがあります。
基本的に米国に「右へ倣え」の日本のアップルにしては不自然ですが、ここで為替レートを考慮してみると、その理由がわかってきます。
アップル製品の国内価格は、発売前の為替レートの動向やパーツ構成などから算出した、俗に「Appleレート」と呼ばれる独自のレートでが用いられているといわれています。
上の表をみると、初代iPadの発売時は「$1=約¥98」が使われています。
その後発売されたiOSデバイスでは、iPod touch(4th)が「$1=約¥92」、Apple TV2は「$1=約¥89」となっているので、間をとって「$1=¥90」を使って計算してみたのが下の表です。
44,910円など端数がありますが、注目したいのはこの価格と初代iPadの値引き後の「価格差」が9,110円〜10,110円で、米国での割引額の$100とほとんど同じという点(64GBはイレギュラー)。
つまり、日本での値引き幅がモデルによって違うのは、初代iPadの発売時の価格を元にしているのでははなく、「iPad 2」の国内価格を元に値引きしているから、と考えられるわけです。
これらを考慮して予想したのが、「日本(予想価格)」の欄の数字です。初代よりも4,000円〜7,000円程度安くなるかもしれません。
上記はあくまで予想であり、実際のところは発表を待つしかありませんが、購入を検討する際の参考になれば幸いです。