Opera Softwareが、iPhone向けのブラウザ
「Opera Mini for iPhone」をApp Storeへ申請したことを明らかにしています。 [source: Opera ]
Operaは、ノルウェーに本社を置くソフトウェア企業で、ブラウザ「Opera」や携帯電話向けの「Opera
Mini」などの開発で知られています。
同社は先月、開発中の「Opera Mini for iPhone」のデモンストレーションを「2010 Mobile
World Congress」披露していますが、App Storeでの公開に向けて日本時間の昨日、アップルへの申請を行ったようです。
App Storeではこれまでサードパーティー製のブラウザが公開されことがなく(*1)、「Opera Mini for iPhone」が審査を通過すれば初の事例となります。
「Opera Mini for iPhone」の特徴は、
- 独自の圧縮技術でページのロード時間を短縮
- 複数のサイト・ページを同時にダウンロード
- 高速なタブの切替え
などが挙げられています。
Operaが公開しているテストは、純正のSafariがWebサイトを1ページロードする間に、「Opera Mini for iPhone」は5ページをダウンロードする模様を公開しています。
「Opera Mini for iPhone」でのブラウジングの様子、およびSafariとの比較テストは、下の動画をご覧ください。
またOperaは、アップルへの申請を行ってからの経過時間を、自社のサイトで公開しています。
審査を行うアップルへプレッシャーを与えるのが狙いと考えられますが、決して審査をスムーズにさせるための友好的な手段でないことは確かです。
アップルにとって、他の開発者がこれに追随する(真似る)ことは思わしくなく、プレッシャーに負けるどころかむしろ審査を遅らせる原因にならないとも限りません。
あくまで憶測ですが、Operaがこのようなアップルを逆なでするような行為に及んだ背景には、事前の協議で何らかの問題が起きたことも考えれます。
最近ではApp Storeの申請プロセスに要する期間が大幅に短縮されていますが、「Opera Mini for iPhone」はかなり時間がかかるかもしれません。
注*1 現在App Storeで「ブラウザ」として公開されているアプリはMobile
Safariと同じ「Webview」を使ったもので、厳密にはサードパーティー製のブラザとは異なります。