iSuppli社が、3月末より発売予定のタブレット型モデル「iPad」の部品コストが、最も安価なモデルで$219.35(約19,750円)との分析結果を発表しています。[source: iSuppli ]
分析を行ったiSuppli社は、電子部品・半導体などの市場調査・コスト分析などを手がけ、これまでにもiPhoneをはじめとする様々な製品の部品コストをレポートしています。
今回発表されたのは、スペックなどから推測されるiPadの「予想コスト」で、発売後により正確な分析を行って公表するものと思われます。
レポートでは、iPadの6つのモデルについて、部品・コンポーネントのコストが予測されています。
最も高額なコンポーネントは、タッチパネル・ディスプレイで$80(約7,200円)。
心臓部となるA4プロセッサーは、アップルが買収したP.A. Semi社が設計・サムスンが製造すると予想され、コストは$17(約1,530円)とみられています。
これらコストは部品・製造の原価のみ計算したもので、ソフトウェア・ライセンス料・パッケージやマーケティングといった費用は含まれていません。
アップルは部品コストを店頭販売価格の50%未満に抑えるというポリシーがあると言われ、iPadで最も比率が高いモデル(Wi-F・16GB)で約46%。Wi-Fi+3G・32GBモデルに至っては約39%となっています。
部品コストが$265と分析された初代iPhone・8GBの比較すると、大きなディスプレイと高い性能を持つデバイスがより低価格で製造できるということには驚かされます。