iPhoneのブラウザ「Safari」に、ユーザーが意図せずして大量のデータ通信を行ってしまうバグの存在が報告されています。[source: Cult of Mac]
アクセスしたWebサイトからのデータ受信が、Safariを終了したあとも継続してしまう、という可能性があり、予期しない請求につながることが懸念されます。
エストニアのサイト、apple.spot.eeが報じたもので、「Motion JPEG」を使用したサイトにアクセスすると、Safariを終了したあともセッションが残り、データのダウンロードが継続する可能性ある、報告しています。
「Motion JPEG」は動画圧縮形式のひとつで、最近ではあまり使われていないようです。しかしながら、Webカメラなどでストリーミングを行っているサイトが存在するため、気付かない間に大量のデータを受信してしまうということが考えられます。
元の記事では、例としてパケットの量が1時間強で740MBに達したとしています。
iPhoneはデータ定額が基本なため関係ないと思いがちですが、一定の通信量を超えると速度を制限される「通信品質確保対策」の対象になる可能性がゼロではありません。
もちろん、海外でiPhoneをローミングで使用していた場合は、多額の通信料を請求される危険があります。
対策としては、Safariでストリーミングを行うサイトにアクセスした場合は、
- 他のサイトに遷移してからSafariを閉じる
- Safariのプロセスを停止する(方法はコチラを参照)
の、どちらかまたは両方行うことで、セッションを停止することができます。
情報のソースでは上記を「バグ」としていますが、Safariでストリーミングをバックグラウンドで受信することがiPhone OS 3.0から可能になっており、「仕様」である可能性もあります。
いずれにせよ、iPhoneのSafariでストリーミング系のサイトにアクセスした際は、注意しておいた方がよいかもしれません。