今夜(19日)から23日未明に出現のピークを迎えるオリオン座流星群は、新月と重なることなどから、今年が観測の絶好のチャンスといわれています。
『Star Walk
』は、星座・惑星・流星群の位置を、iPhone・iPod touchを夜空にかざすだけで確認でき、だれでも天体ショーを楽むことができるアプリです。
今年(2009年)は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で天体観測を始めてからちょうど400年にあたり、「世界天文年(International Year of Astronomy: IYA)」と定められています。
この『Star Walk
』は、その公式プロジェクトの一環として、より多くのひとに天文・天体観測にふれてもらうことを目的に、開発されたものです。
星座星座早見盤を自動化したアプリで、日時・場所から星の位置を計算。夜空にかざすだけで、観ている空と同じ星が画面に表示されます。GPSを搭載していないiPod touchでも、現在位置を指定して使うことができます。
上下方向は、加速度センサーで仰角(見上げる角度)を感知して自動的にスクロール。
方位はフリックで変更でき、iPhone 3GSの場合は電子コンパスで観ている方向へクルクルと回ります。
iTunesのアプリ解説欄はなぜか英語のままですが、アプリは日本語に完全対応しています。
検索機能を搭載し、観たい星、星座、太陽系の惑星・衛星、星団の名前を入力すると、空のどこに有るかを教えてくれます。
デフォルトでは現在地の星空を表示しますが、自由に場所と日時(過去・未来)を指定できます。
将来旅行で訪れる場所でみえる星空をみる、ということもできます。
木星を検索してみた画面です。ここでも、右側にあるスライダーで時間指定しすることが可能。
太陽系の惑星は拡大表示ができ、解説を読んだり、Wikipediaへのリンクでさらに詳細な情報を得ることも可能です。
月の場合は、時間を指定することで満ち欠けを再現することが可能。
18日が新月だったため、ここ何日間かは星空の観測に適していることが分ります。
オリオン座流星群などは、アニメーション流星が出現する様子が表示されます。
実際に観測しているときに、画面の明るさで観測を妨げないよう、「夜間モード」も搭載されています。
天体観測に興味を持ってもらえるよう、日替りで天文写真を提供するサービスも含まれています。(残念ながらこの中の解説は英語)
星座のイラスト表示や、惑星の解説など、天文初心者でも楽しめるように工夫がされ、とくに子供と天体観測をするのに最適だと思います。インターフェイス
も分りやすく、おそらく中学年以降の小学生でも使えるのではないでしょうか。
天文に興味が有る方には物足りないかも知れないため、より多機能で情報の多い『Starmap
』をお勧めします(レビュー1, レビュー2)。
タイトル | Star Walk |
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カテゴリ | App Store > 教育 | ||
開発 | Vito Technology Inc. | ||
対応機種 | iPhone・iPod touch | ||
価格 | 600 円 |