新しいiPod touch(Late 2009)の32GB・64GBモデルは、9月10日に発表されたものの、”関係当局の認可申請中”で出荷が止まっていましたが、晴れて9月26日より発売が開始されたようなので、銀座のApple Storeで32GBモデルを購入しました。
第2世代かそれとも第3世代か?
iPod touchは、初代が2007年9月に発売され、翌2008年9月には第2世代が登場。毎年9月にアップデートをするというサイクルができあがっています。
今回の新しいモデルは、
- 新iPod touch 8GBモデル – 第2世代iPod touchのハードを変更せず、価格を引き下げ
- 新iPod touch 32GB・64GBモデル – 高速化した新しいハードを採用
と、容量によってハード・ウェアが異なります。
以下のレビューは新しいハードの32GBモデルのものであり、8GBモデルのものではない点にご注意ください。
また、一般的に新しい32GB・64GBモデルを『第3世代』と呼ぶこともあるようですが、正式にはiPod touch (Late 2009)が正解のようです。
将来、本当の第3世代iPod touchが発売された際に混乱することが考えられるので、当サイトではiPod touch (Late 2009)、またシンプルに新iPod touchと記載するようにしています。
イヤフォンにマイクを追加
2008年に発売された第2世代iPod touchと外観は変わらず、透明なパッケージングにも変化はみられません。
同梱されている付属品は、充電・同期用のUSBケーブル、Dockアダプタ、ヘッドフォン、それに基本操作をまとめたクイック・レファレンスとなります。
昨年のモデルおよび8GBモデルとの付属品の違いは、ヘッドフォンがマイク付きの『Apple Earphones with Remote and Mic』にアップグレードされている点です。
音量調節・曲送りなどができるリモコンの部分の裏に、マイク用の小さな穴が開いています。
iPod touchシリーズの本体にはマイクが搭載されていませんが、このイヤフォンを使うことで、標準の『ボイスメモ』や『Skype』など、音声入力をつかったアプリを使用することができます。
美しいカーブを描くバックパネルは、ステンレスを磨き上げた鏡面仕上げになっています。
見た目はよいものの直ぐにキズや指紋が付いてしまうので、初めから『エアージャケットセット for iPod touch 2nd』のようなケースで保護することもできますが、いずれはキズがついてしまうので、あまり気にしない方がよいかもしれません。
充電・同期を行うためのDockコネクタは、本体の下の部分にあります。
iPhoneでは本体上についているイヤフォンジャックが、iPod touchではDockコネクタの横に位置しています。
iPhone・iPod touchの液晶画面は、解像度などの仕様はこれまで変更されていませんが、機種によって”色味が異なる“ことが知られています。
歴代のiPod touchシリーズを並べて比較してみました。(バックライトは中間、明るさの自動調節OFF)
左から新i
Pod touch、第2世代iPod touch、初代iPod touchの順です。
青味がかった初代と黄色っぽい第2世代と比較すると、新iPod touchはその中間でバランスの取れた色合いのように感じられます。
また、iPhone 3GSの画面に採用された指紋・汚れの付着を防ぐ「耐指紋性撥油コーティング」は、施されていないようです。
iPod touchを使用するには、まずiTunesがインストールされたPC/Macに接続する必要があります。
iPhone 3GSに搭載されている、「音声コントロール」機能が追加されています。
ホームボタンを長押しすると起動し、イヤフォンのマイクを通して、”次の曲”、”アーティスト名+再生”など、音声でiPodの操作ができるようになります。
マイクが必要な機能なので、イヤフォンが挿入されている状態でのみ起動するようになっています。
第2世代以降のiPod touchおよびiPhone 3GSに搭載されている「Nike+」にも対応。
別売りのセンサーをシューズに付けてランニング・ウォーキングをすると、距離・ペース・消費カロリーを記録、Nikeのサイトでトレーニングの管理をすることができます。
容量を2倍にアップ、価格はダウン
発売前の噂でカメラの搭載を期待していた人にとっては、あまり変わり映えのしない新モデルとの印象が強いかもしれませんが、注目すべき点が2つあります。
1つめは戦略的に設定された価格体系です。
iPod touchを「携帯ゲーム機」として位置づけているアップルは、エントリーモデルである8GBモデルを$199へ引き下げ、また価格を据え置きつつ容量を32GB($299)・64GB($399)へと倍増させています。
さらに、最近の円高を反映して、1ドルを約100円として日本の定価を設定。日本では据え置きではなく、実際には値下げになっています。
- 8GBモデル – 27,800円 → 19,800円
- 32GBモデル(旧16GB) – 35,800円 → 29,800円
- 64GBモデル(旧32GB) – 47,800円 → 39,800円
2つめは、32・64GBモデルでのパフォーマンスの向上です。
従来機種およびiPhoneとパフォーマンスの比較は、後編で詳しくお伝えします。
モデル | ||||
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型番 |
MC086J/A
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MC008J/A
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MC011J/A
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曲数 |
1,750曲
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7,000曲
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14,000曲
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サイズ |
110 x 61.8 x 8.5 mm
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重量 |
115g
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イヤフォン | イヤフォン |
Apple Earphones with Remote and MIc
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付属品 |
USBケーブル、Dockアダプタ
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定価 |
19,800円
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29,800円
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39,800円
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