『東京の地下鉄
』は、現実の世界にコンピューターの情報を付加して表示するAR(拡張現実)を採用したアプリです。
iPhone 3GSのカメラビューに周辺の駅や、店舗の情報を重ねて表示。空間にかざすだけで、目的地までの方向と距離を案内してくれます。
このアプリは先日、”App Store初のARアプリ”、として紹介した『Metro Paris Subway』を東京の地下鉄用に対応させたもので、他にもシカゴ、香港などのバージョンも存在します。
実際に使用している様子を動画に収めてみました。
地下鉄のマップ、路線名や駅のリストといった基本的な機能を備えています。
また、駅から駅への乗換え経路の機能や、GPSを使って周辺の駅を検索し、現在地からの距離とともにリストアップすることも可能です。
しかしながら、このアプリで最も注目したいのは、「測位」というメニューにある”拡張現実“の機能です。
“拡張現実“というボタンをタップすると、カメラビュー(写真を撮影する際のファインダー表示)に切り替わり、その上駅のリストが表示されます。
本体立てるようにして空間にかざすと、まるで空中に浮いている案内板のように駅の情報が表示されます。
iPhone 3GSの電子コンパス機能を使い、案内板は駅のある方向にかざした時にのみ現れます。
また、案内版の大きさで駅までの距離と奥行きを表現。近いものほど大きく手前に表示されます。
駅のリスト表示で目的とする駅を選択しておくと、他から区別しやすように赤い色がつきます。
画面を上に向ける(地面をみる)と、目的地までの誘導をするモードになり、距離が書かれた大きな矢印が登場します。
これにも電子コンパスが使われ、矢印は常に目的とする駅の方向を指します。
“後ろの”と書かれているのは、おそらく”戻る”の翻訳ミスではないでしょうか。
有楽町の駅前で使用してみたところ、距離・方向ともに駅が正確に表示されました。
駅の他にも、POI(Point of Interest)というレストランやコンビニなどを表示する機能もあります。
POIは次の5つのカテゴリーがあり、
- American Style Restaurants – ハンバーガー・ファミレスなど
- Japanese Style Restaurants – 牛丼・ホカ弁など
- Coffee, Pastry & Ice Cream – スターバックス・ドトールなど
- コンビニ
- レジャー – テーマパーク・動物園等
それぞれ、115円でオプションを追加購入する方式になっています。
コンビニ、コーヒー店などを加えてみると、このように表示されます。
今いる場所から一番近いコンビニを探すときなどに便利かもしれません。
POIはチェーン毎に表示・非表示を設定できるので、自分が利用したいものだけ表示することができます。
アップルは現在、このアプリのようにカメラビューへ情報を重ねて表示する手法を認めていません。
しかながら、次のOSのアップデート(iPhone OS 3.1)でその制限を撤廃するという情報もあり、フライングでリリースされた可能性があります。
今後ARを利用したアプリが次々と登場することが予想されますが、この”近未来的な技術”をいち早く体験をしたい方は、試してみてはいかかでしょうか。
【注意】AR機能はiPhone 3Gでのみ動作し、東京都心のみで利用できます。
タイトル | 東京の地下鉄 |
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カテゴリ | App Store > 旅行 | ||
開発 | Presselite | ||
対応機種 | iPhone 3GS (AR機能は東京都心のみで利用可) | ||
価格 | 115 円 |