新しいiPodが発表された当日(9月10日)、発売されたばかりのiPodを求める人で賑わう銀座のアップルストアで、『第5世代 iPod nano』を購入してきました。
第5世代目となったiPod nanoは、その小さなサイズにビデオ録画をはじめとするありとあらゆる機能を追加。今回アップデートされたiPodのラインナップの中でも、アップルが最も力を注いだ「全部入り」のiPodです。
サイズと形状は第4世代のiPod nanoからほぼ変わらず、アルミボディの表面を光沢のあるものに変更。画面サイズを2インチから2.2インチに拡大しています。
カラーは全9色。8GBと16GBの2つのモデルを用意。8GBのモデルで2,000曲、16GBは4,000曲を取り込むことができます。
最大の目玉はビデオ録画機能
発表のイベントで、スティーブ・ジョブスが「One more thing」にとっておいたのが、新iPod nanoのビデオ録画機能。
本体裏側に小さなカメラホールとマイクの穴が追加されています。
最も厚さのある真ん中の部分でもたったの6.2mmしかないので、よくもこんな場所ににカメラが入ったな、という印象です。
この新iPod nanoはビデオ録画ができるにも関わらず、実は静止画(写真)を撮ることができません。
実用的な静止画を撮るには、オートフォーカスやある程度の解像度が必要となるため、サイズとコストの制限でビデオ録画のみになったようです。
実際に撮影して感じたのは、カメラの位置と小さすぎるサイズとで、ホールドしにくいということです。自分の指が映ってしまうことが何度がありました。
ビデオを構える方向はタテ・ヨコの両方に対応し、内蔵されている加速度センサーでカメラの方向を自動で認識してくれます。
サンプルの動画を撮影してみました。
本格的な動画撮影はビデオカメラやデジカメに任せるとして、日常のちょっとした瞬間を動画で残しておくには十分ではないでしょうか。
小さいボディに機能を満載
音楽プレイヤー、動画・写真の閲覧、カレンダー、ゲーム、ボイスメモなど、第4世代も十分過ぎるほどの機能がありましたが、そこへさらに新しい機能が追加されています。
その一つがFMラジオチューナー。付属のヘッドフォンをアンテナをアンテナとして使うため、ヘッドフォンを挿した状態で使用します。
このFMチューナーには「ライブポーズ」という機能があり、ラジオを聞いていときに邪魔が入った場合などに、最大15分まで放送を録音、聞き逃す心配がないというものです。
充実したフィットネス機能
新しい機能として、今回のiPod nanoには、歩数計が搭載されています。
加速度センサーで体の揺れを検知して歩数をカウント、ポケットに入れておくだけでおおよその歩数・消費カロリー・時間を教えてくれます。
試しに600歩を数えながら歩いてみたところ、581歩と表示されました。約3%程度の誤差しかなく、十分な精度ではないでしょうか。
また、これまでどおりNike+に対応。
別売りのシューズ用センサーとアダプターのセットを使うと、ランニング・ウォーキングの距離・ペースなどのトレーニング情報を保存することができます。
iPodアダプタを装着したとこと。シューズにセンサーを入れ、数歩歩くとワイヤレスでセンサーが認識されます。
Nike+をiPhoneでも試したことがありますが、圧倒的に
小さく軽いiPod nanoの方が、エクササイズ中に邪魔になりません。
集めた情報は、iTunesと同期を取ると自動的にNikeのサイトへアップロード。
ゴールを決めたり、トレーニングプログラムを作るなどして、データの管理やモチベーションを維持するのに役立てることができます。
8GBモデルと16GBモデルの差がわずか3,000円なので、予算があれば迷わず16GBを購入することをおすすめします。さらに2,000円追加すれば、『iPod touch
』が買えてしまうので悩むところですが。
小さく軽いデバイスに、実に様々な機能が凝縮されていて、なにより可愛いので女性にピッタリのiPodではないでしょうか。
製品名 | 第5世代(5th Generation) iPod nano |
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販売元 | Apple | ||
定価 | 14,800円(8GB), 17,800円(16GB) |