アップルが、SMSの脆弱性に関する修復を含むソフトウェア・アップデート「iPhone OS 3.0.1」をリリースしています。
問題となっているSMSの脆弱性は、メッセージを送りつけるだけで、受信したiPhoneを遠隔操作ができるという重度のもので、アップルによる早急な対応が待たれていました。
リリースされたソフトウェア・アップデート「iPhone OS 3.0.1」は、この脆弱性を修復するために緊急に配布されたもので、新しい機能などは含まれていないようです。
修復の内容について:About security content of iPhone OS 3.0.1
アップルはこの脆弱性について、1ヶ月以上前に問題を発見したセキュリティー専門家から連絡を受けていたとされ、深読みをすれば、彼らの顔を立てるため、あえてBlack Hat cybersecurity conferenceでの発表が終了したこのタイミングでリリースをしたと考えることもできます。
ソフトウェア・アップデートの対象となる機種は(カッコ内はダウンロードのサイズ)、
- iPhone (229.4MB)
- iPhone 3G (230.1MB)
- iPhone 3GS (297.9MB)
で、最新のiTunesがインストールされているMac/PCに接続すると、自動的に開始されます。
自動で始まらない場合は、「概要」タブを選び、”アップデート“のボタンをクリックしてください。
ソフトウェア・アップデートのダウンロードや、準備で行われるバッックアップなどで、予想以上に時間がかかる場合があるため、余裕を持って作業を行ってください。
これまでに実際の被害は報告されていないと思われますが、重度の脆弱性のため、なるべく早くアップデートをインストールすることをおすすめします。