初代iPhoneの発売から2年が経ちましたが、長いこと噂をされれていた中国でのiPhone発売が、いよいよ近づいてきたようです。[image: MacRumors]
Engadgetによると、iPhoneが中国の電波法管轄機関SRRCから5年間の認可を取得済で、中国で第2位、世界でも第3位のチャイナ・ユニコムから発売される模様です。
今回流出した写真は、中国での販売用に作られた専用のハードウェア(モデルナンバーA1324)を撮影したものと見られています。
注目したいのは、下の写真で確認できるとおり、中国で発売されるモデルにはなぜか、Wi-Fiのメニューが無い、という点です。
中国版のモデルは、より価格を低く抑えるために機能を削っているとの見方もできますが、iPhoneの部品コストに占めるWi-Fiチップの割合は小さく、わざわざ別のモデルを造る理由としては弱いと言わざるを得ません。(iSuppliのレポートを参照)
調べてみるとどうやら、中国が提唱するWi-Fiの暗号化技術(WAPI)への対応を工業情報化部がアップルに求め、交渉が難航。Wi-Fiの機能を搭載しない、ということで決着がついたようです。(詳細はこちら: Cnet)
人口が多い中国での販売は、iPhone OSというプラットフォームのさらなる拡大につながる重要なステップですが、偽造iTunesギフトが販売されていたり、不正なコピーが出回るという市場でもあるため、今後もいろいろと問題があるかもしれません。