アップルは、日本時間3月18日未明に「iPhone OS 3.0 SDK プレビューイベント」を開催。昨年7月以来となるメジャーアップデートの新機能を公開しました。
iPhone SDK(ソフトウェア開発キット)は、iPhoneの向けの開発のプラットフォームで、iPhone OS(iPhone・iPod touchのファームウェア)のアップデートに先駆けて、本日より開発者に配布されます。
今回の発表された、iPhone OS 3.0 SDKの主な新しい機能は次のようになります。
アプリの中で課金ができる「In App Purchase」
これまでは、アプリの販売時にのみ課金する”売切り”モデルだっため、月毎に課金するような”購読”モデルが不可能でした。
新しいSDKでは、”Store Kit Framework”を使ってアプリの中で課金を行うことができ、追加コンテンツの販売や、購読モデルにも対応ができるようになります。
現状ではお試し版と有料版を別のアプリとして登録されていますが、おそらく一つのアプリに集約できるようになるのではないかと思われます。
プッシュ通知機能
昨年の10月に公開されるはずだった「プッシュノーティフィケーション」機能が、ついに搭載されることになりました。
プッシュ通知は、バッテリーとメモリを消費するバックグラウンド・プロセスを回避するための機能で、デバイスへの通知をサーバー側からネットワークを経由して行います。
インスタントメッセージの通知や、スポーツの試合結果の速報など様々な用途が考えられ、より便利はアプリが登場する可能を秘めています。
アクセサリーと通信
新しい”External Accessory Framework”により、”Made for iPod”のアクセサリーとDock経由で通信をしたり、Bluetoothで通信ができるようになります。
アプリと連動したアクセサリーを作ることができるため、ハードウェアメーカーにとってチャンスが開かれることになります。
Peer-To-Peer通信
iPhone OS 3.0を搭載した複数のデバイス間で通信を行います。ゲームでの利用が想定されますが、データの交換など様々な用途があると考えられます。
Maps
アプリの中に「マップ」を組み込む”Map Kit Framework”で、Googleマップを組み込むことが可能。
iPod Library Access
これまで制限されていた、iPodのライブラリへのアクセスが可能に。アプリの中から音楽、プレイリストを呼び出したり、リピート、検索などが実現できるようになる。