元祖SUNSOFTが贈る定番ゲームの集大成｢上海｣ – 今日のアプリ第238回

09/05/2008

『上海』は、発売以来２０年以上に渡り、様々なプラットフォームに移植され、愛されてきたパズルゲームの定番です。

あの”テトリス”と肩を並べるほど有名なゲームですが、中には”遊んだことがない”、というひともいると思うので少しおさらいを。

『上海』は、並べられた麻雀牌（マージャンパイ）の中から“同じ絵柄のものを２つずつ”取り除いていく、というきわめてシンプルなゲームです。

”麻雀のルールを知らない”、という方もご安心を。麻雀牌が使われているという以外に麻雀との関係ありません。

取り除くことが出来る牌は、「上に他の牌が乗っていない」かつ　「右または左が空いている」、ことが条件となります。言葉では分かりにくいですが、プレイすればすぐに分かるシンプルなルールです。

App Store には他にも同様のアプリがいくつかありますが、積み重なった牌が見づらいものや、思ったように牌が選べずにイライラさせられたり、とお世辞にも楽しく遊べるレベルではありませんでした。

一方、このゲームの元祖であり、数々のゲーム機・携帯電話などに移植をしてきた実績とノウハウを持つ SUNSOFT によるこのアプリは、牌の見やすさ、選択のしやすさが素晴らしく、思考を妨げることなくサクサクとストレスなく遊ぶことが出来ます。

牌の配列（MAP）は３０種類用意され、初めて遊ぶひとでもクリアできる第一面から、クリアするごとに徐々に複雑になっていき、腕に自信のある方でも楽しめるようになっています。

配列を選ぶ画面で、難易度、隠し牌のオン・オフの指定ができます。このような細かい設定も、このゲームを知り尽くした会社ならではの機能と言えます。

第一面の配列は次のようになっています。

初心者の方はここから『上海』の楽しさを少しずつ体験してください。慣れた方は、サクサク感を味わいながらどんどん次へ進んで行きましょう。

パズルをクリアした時に表示される、”天晴”の文字。難しくなるにつれて、この２文字を見たときの感動が増していきます。

徐々に牌の数が増え、難易度が上がっていきます。

左側にバーで表示されている制限時間は、単なるタイマーではなく、牌を減らすと増え、考え込んでいると減っていくというものです。適度な緊張感与えてくれ、ゲームに集中させられます。

行き詰まった場合のお助けとして、”HINT”が用意されています。どうしても次の一手が見つからない場合に使いましょう。

手詰まりの場合は直ぐに教えてくれます。”一手戻す”か、”再挑戦”しましょう。

以前PC版の『上海』にハマったことがありますが、十数年振り（？）にプレイして、このゲームの面白さを再認識しています。

”指先で牌を選ぶ”感覚は、他のPC・ゲーム機・携帯版では味わえない快適さで、タッチパネルに無理矢理対応させたゲームとは違い、『上海』こそ iPhone で遊ぶべきゲーム、というほど相性のよさだと思います。

また、配列・難易度が選択できるので、”ちょっとした空き時間”には簡単なものを、”ヒマで時間があるとき”には難しい配列を、とシチュエーションによって遊び方を変えることができ、飽きることなく遊べそうです。

BGMの音量をゼロにすると、好きな音楽を聞きながらプレイできる仕様も嬉しいですね。