「iPhone 3G」は明日7月11日(金)に世界22カ国で同時に発売されることになっていますが、事前に実機を入手した幸運な人が少なからずいるようです。
実機を触った人のレポートには、スペックからでは分からない貴重な情報が多く含まれてます。そこで、それらレポートからポイントをまとめてみることにしました。
レポートその1 IT PLUS
「IT PLUS」に掲載されている、ケータイジャーナリスト・石川温氏による、16GBブラックモデルの実機レポート(原文)。
- プラスチックになった背面は高級感があるが指紋が目立つ
- 丸みを帯びた背面は初代よりも持ちやすい
- ビジュアルボイスメール(有料オプション)は便利
- 通話しながらメール・ブラウジングが可能
- アドレス帳の移管が面倒?
- 新日本語入力は慣れると高速な入力も可能
- iTunes Wi-Fi Music Store は無線LANのみ対応(3G非対応)
- 購入した曲を着うたにする機能は国内では非対応
- 相変わらず株価は日本の市場に非対応
- GPSは楽しい
- 3Gネットワークの速度は200弱~350kbps
- 3Gネットワークで見るYouTubeは画質が悪い
ほぼ全ての機能について詳細にレポートされています。国内での使用に基づいたレポートは他になく必読です。
レポートその2 The Wall Street Journal
2週間前から実機を使っているという、WSJ のWalter Mossberg氏によるレポート(原文)。
- ATTの3Gネットワークによる接続はEDGEの3~5倍
- 初代よりもバッテリーの減りが早い
- 内臓スピーカーの音質・音量がかなり改善されている
- カメラ機能は進化なし
- 初代は付属したドックがない
- Exchange 設定は簡単
- メールに添付されたパワーポイントの閲覧が可能(大きなファイルは開けなかった)
- ワシントンとニューヨークでは200~500kbps(EDGEでは70~150kbps)
初代 iPhone が使える米国でのレビューなので、初代と3Gの比較が多くなっています。バッテリーの持ちが悪いことに何度も言及している点が気になります。
レポートその3 USA Today
同じく2週間前からテストしている、USA Today の Edward Baig 氏によるレポート(原文)。
- 動画撮影・Bluetoothのステレオ・ボイスダイヤルがない
- ATTの3Gネットワークはエリアが狭い
- 3Gは早いが、やはりWi-Fiの方が高速
- GPS機能はかなり正確
- カメラにズーム・動画撮影・フラッシュ機能がない
- Webサイトの画像をダウンロード・メール送信できるのは便利
- スピーカーの音質が向上している
- 3Gをオフにするとバッテリーを節約できる(EDGEが無い日本では無理?)
初代のときからiPhoneに対して辛口のレポートを書いていただけあり、全体的にネガティブなコメントが多い印象。3Gのスピードに関しては評価しています。
まとめ
いずれも長文・詳細なレポートなので要点を抜粋してみました。中でもスペックを見ていても分からない・気付かない点は、
- ブラックは指紋が目立つ
- アドレス帳の移管が面倒
- 国内ではiTunesで購入した曲の着うた化に非対応
- バッテリーの減りが早い(初代に比べて)
- 3Gネットワークの実効速度は、200kbps~500kbps
などでしょうか。明日以降、「iPhone 3G」を入手予定・検討している方の参考になれば幸いです。