以前に車のシガーソケットから電源を取るタイプのFMトランスミッターのレビュー(コチラ)をしましたが、室内でも使ってみたくなり、iPod touch から給電するFMトランスミッター『グリーンハウス GH-FT-IPOD3NK』を購入してみました。
iPod touch の音楽はBluetooth対応スピーカーを使ってワイヤレスで聴けるのですが、若干の遅延があるため、最近増えてきている『Pianist』等の楽器系アプリやゲームには向いていません。Bluetoothの遅延は原理的に避けられないらしいですが。
ということで、ヘッドフォン無しで楽器アプリを楽しむため、iPod touch に正式対応したFMトランスミッターの中で、最も安かったこの製品を試してみることにしました。
小型・軽量でiPod touch にマッチしたデザイン
この製品の主な特徴は、
- 小型・軽量(約8g)
- iPod touch から給電するため、外部電源が不要
- 本体のボタンで周波数の調整が可能
- バックライト(青色)付き
- シルバー・ブラック・グリーン・レッド・ブルーの5色から選べる
元々は iPod nano に合うようにデザインされているようですが、下の写真のように iPod touch にも結構マッチします。
横から見ると、FMトランスミッターの背面が少し浮く感じで、液晶部分が iPod touch の画面よりも上に少し出ます。
非常に軽量で装着していても重量が増した感じはしません。Dockコネクタへの装着感はしっかりしています。
スペーサーが付属しないので、ハードケースでDockコネクタ周辺の開口部が小さいものや、厚めのシリコンケースなどでは干渉するかもしれません。先日レポートした『クリスタル Air ジャケット』では問題ありませんでした。
肝心のトランスミッター機能に難あり!?
見栄えと装着感は良かったのですが、FMトランスミッターとしての機能はかなり貧弱でした。(少なくとも私の環境では)
ラジカセとコンポでテストしたところ、FM波の出力が弱いのかノイズがかなり気になりました。アンテナの近く(1m程度)でのノイズは許容範囲ですが、少し離れるだけでノイズが目立つようになります。
指向性も強く、向きによってノイズのレベルがかなり変化します。いろいろな周波数を試しましたがあまり改善しませんでした。
諦めつつも車の中で使用してみました。
車の方がアンテナの感度がいいのか、エンジン音など周囲からの騒音が多いからか、ノイズがあまり気になりませんでした。電源が不要で後部座席から操作できることもあり、現在は車内専用として使っています。
iPod touch 本体の電力を使うため、当然ながらヘッドフォンで使うよりも再生時間が短くなります。ただ、電波の出力が弱いおかげ(?)で、思ったより長くもつ印象でした。満充電+液晶オフで数時間は使えると思います。
まとめ
価格・デザインなどは非常に良かったのですが、FMトランスミッターとしては満足できるレベルとはいえませんでした。5点満点で言えば2点といったところでしょうか。
不思議なのは、Amazonのランキングなどでみる限り結構売れているはずなのに、あまりネガティブなコメントやレビューを見かけないことです。もしかすると私が”ハズレ”を引いただけかもしれません。既にお持ちのかたは、使用感をコメントして頂けると助かります。
商品名: 『iPod用超小型FMトランスミッター GH-FT-IPOD3NK』
メーカー: Green House
価格: 3,000円程度
追記:あまり役に立たないレポートになってしまい、なんだか悔しいので、オススメのFMトランスミッターを探して再度レポートします。