iTunes Wi-Fi Music Store (iTMS) が全米のスターバックスで使えるようになる”、との告知が昨年9月の「iPod touch」発表であったのを記憶している方も多いと思います。
日本での動きが全く伝わってこないのが残念ですが、米国ではSan Fransico をはじめ、New York, Seattle でもサービスが始まっています。
せっかくなので、「Macworld Conference & Expo」の会場から一番近いスタバで試してみました。
スタバ用にカスタマイズされたiTMS
「iPod touch」では、PC/Macを介さずに、”iTunes Wi-Fi Music Store”に直接アクセスし音楽を視聴・ダウンロードすることが出来ます。
スタバでのサービスは、この通常の機能に加えて、
- メニューバーにスタバのアイコンが追加される
- 店内で流れている曲が表示され、気に入ればその場でダウンロード
- 最近流れた10曲が表示される。同じくその場でダウンロード
などが可能になります。
スタバの店内には大型のスクリーンが備え付けられ、BGMの情報がリアルタイムで表示されています。気に入った曲があれば、その場で購入・ダウンロードができるわけです。
設定無しで使える手軽さ
Wi-Fiの設定で”t-mobile”を選ぶだけで、iPod touchのiTunesにスターバックスアイコンが追加されます。一度接続しておけば、次に店を訪れたときは自動で接続され、Wi-Fiの設定をする必要はありません。
“Recently Played”では、最近流れた曲をリストしてくれます。
”t-mobile”の公衆無線LANサービスは有料なのですが、Wi-Fi iTMSは無料で利用できるようになっています。
注意が必要なのは、接続しているiTMSがアメリカのものなので、日本のアカウントでは購入できない点です。一度でもiPod touchからiTMSを利用していると、アカウント情報がtouchに残っているので写真の画面さえ表示されませんでした。
”衝動買い”を誘うみごとな仕掛け
試してみるまでは、”便利そうだけど、実際使うかな?”、という印象しかなかったのですが、頻繁にダウンロードしたい衝動に駆られました。
普段何気なく聞いているBGMも、曲名・アーチスト名が表示されると、より積極的に聴くようになります。
たまたま流れていた曲が自分の好きなもので、なおかつ曲名を知らなかったときなどは、嬉しくなってついその場でダウンロードしてしまいそうになります。
”早く日本でも初めて欲しい!”と思わずにはいれない、そんなサービスでした。