アップルが360億円で買収した「PrimeSense」の凄さが分る動画

アップルが、3Dセンサーを開発するPrimeSense社の買収を完了したと報じられています。

イスラエルに本社を置くPrimeSense社は、3D空間の物体を認識するセンサーやチップ・ソフトウェアを開発。その技術をマイクロソフトにライセンス提供し、Kinectに採用されたことなどで知られています。

アップルによる今回の買収額は360万ドル(約360億円)にものぼるとされていますが、むしろそれが安い買い物ではないかと思わせる動画が公開されていました。

下の動画は、テクノロジー系ブロガーのRobert Scoble氏のCES2013で取材の模様。

デモに使われているセンサー(頭上に設置)は、 近赤外線を照射して空間の物体を認識し、プロジェクターでテーブル上に映像を映し出すというものです。

下はバーチャル・キーボードのデモ。奥行きを認識するため、浮かせた指とキーを押した指の識別ができるとのこと。

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こちらは指を追尾してお絵描きをするデモ。

センサーの精度が高く指の僅かな奥行きの違いも見分けることが可能で、力を入れると線は太くなり、軽く描くと細い線になる、ということができるとのこと。

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動画の後半では、スーパーの商品棚での消費者の動きを認識するデモが行われています。

この技術の応用分野が、ゲームコントローラやPCの入力装置だけに留まらず、想像以上に幅広いことが実感できます。

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PrimeSenseによるコンセプトビデオがこちら。

遠くない将来、私たちの身の回りで起きてもおかしくない未来が描かれています。

同社の技術が、 MacやiOSデバイス、はたまた噂されているウェアラブル端末やテレビに活用される日がくるかもしれません。