標準電波に代わってiPhoneで電波時計を合わせる『JJY Simulator』-今日の無料アプリ第28回

電波時計は、基準局からの電波を受信し、自動で時刻を調整する正確かつ手間要らずの便利な時計です。

しかしながら、国内に2カ所ある送波所のうち、東日本をカバーする「おおたかどや山標準電波送信所」が福島第一原発の避難区域内に位置するため、現在電波の送信を停止しています。【追記】4月21日13時54より暫定的に送信を再開しています。

このアプリ『JJY Simulator App Store』は、iPhoneのイヤフォンを使って標準電波をシミュレートし、時刻のズレた電波時計を正確な時刻に合わせることができるアプリです。

その仕組みは、iPhoneのイヤフォンで13.3kHzの音声信号を出力。イヤホンから出る微弱な電波を3次高調波で「おおたかどや山標準電波送信所」から送信される40kHzをシュミレートするというものです。

元となる時刻はNTPサーバーから取得しているため正確です。

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なにやら難しそうですが、使用方法は極めてシンプルです。

  1. iPhoneにイヤフォンを繋ぎ、電波時計の近くに置く
  2. 音量を最大にする
  3. 電波時計を強制受信モードにする(時計の説明書を参照)

あとはそのまま数分待てば、時刻が修正されます。

画面に表示されているのは、標準電波のフォーマットで、青いバーで現在どの部分が送信されているかを確認できます。

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使用している様子は、開発者のデモ動画でご確認ください。

手元にあった電波時計2台で試したところ、ひとつは成功し、もう一方は数回試したもの電波を受信してくれませんでした。古い時計なので感度が悪いのかもしれません。

仕組みを理解していても、特別な道具や機材を必要とせず、iPhoneとイヤフォンだけで電波時計が修正されるのを目の当たりにすると、マジックをみているような気になります。

電波が届かない場所にあり、ズレてしまった電波時計がある方はぜひお試しを。

(連載「今日の無料アプリ」の過去記事はこちらからどうぞ)

 

JJY Simulator App Store
ユーティリティ:163 KB
価格:無料
開発:NeoCat