アップル、1970年問題を「iOS 9.3 ベータ4」で修正

先日配信されたiOS 9.3 ベータ4には、「1970年問題」の修正が含まれているそうです。

iOS の「1970年問題」は、日時を「1970年1月1日」に設定して再起動するとデバイスが使えない状態になる、というかなり深刻な不具合です。

この状態になると、デバイスの起動時にアップルロゴから先に進まなくなり、デバイスのリセットや復元をしても改善しないため、全く利用することができなくなります(俗にいう文鎮化)。

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復旧するには、完全に放電するまで待つ、分解してバッテリーのケーブルを抜く、といった対処法が伝えられているものの、前者は数日を要する場合があり、後者は保証対象外となるおそれがあることから、現実的にはアップルのサポートに対応を依頼することになります。

アップルはこの問題の存在認めており、サポート文書にて次回のソフトウェアアップデートで修正することを約束。

さっそく、先日公開された「iOS 9.3 ベータ4」に修正が含まれていたようです。

実際に、手元のiPhone 6s(iOS 9.2.1)を「1970年」にして文鎮化し、「iOS 9.3 ベータ 4」で復元を試みたところ、復旧することを確認できました。

また、このバージョンでは、日付を手動で変更しようとしても「2001年1月1日」までしか遡ることができないようになっており、新たに問題が起きること防ぐ対策も施されています。

この修正・対策が「iOS 9.3」として配布されるのか、それより前に「iOS 9.2.2」が公開されるのかは不明ですが、準備が進んでいることは間違いなさそうです。

それまでは、デマ等で騙されて「1970年」に設定することがないよう、気を付けたいところです。