アップル、「iOS 9」を発表〜マルチタスク機能・駆動時間の1時間延長など

日本時間の6月9日未明に開催されたWWDC基調講演で、「iOS 9」の発表が行われました。

「iOS 7」はデザインの大幅な変更、「iOS 8」では大量の新機能が追加されましたが、「iOS 9」はより使い易くするための改良が中心となっています。

発表された「iOS 9」の主な特徴は次のとおり:

  • Siriの改良:新しいUI、特定の写真・動画の検索、リマインダーの強化

  • Spotlightサーチの改良:検索対象の拡大、アプリのコンテンツへのディープリンク

  • Apple Payを英国で開始:7月からスタート。

  • Apple Payに会員カード・ポイントカード機能を追加

  • Passbookを「Wallet」に改名

  • Notes(メモ)アプリの強化:チェックリスト、写真、手描きメモ、他のアプリのコンテンツを追加可能に

  • Map(地図)アプリに乗換案内を追加 (日本は非対応)

  • Newsアプリの追加 (日本は非対応):大手パブリッシャーやブログなどから、ユーザーの嗜好にあった記事を配信

  • QuickTypeキーボードに機能追加:ショートカットボタン、トラックパッドのようなポインティング機能

  • iPadにマルチタスク機能を追加:アプリ切替えのUI変更、2つのアプリを通知センターのようにススライドして呼び出す「Slide Over」、アクティブなアプリを2つ並べて使う「Split View」、動画の「ピクチャー・イン・ピクチャー」など。

  • 省電力化によるバッテリー駆動時間の延長(約1時間)
  • OSの移行に必要な領域を削減(4..58GB→1.3GB)
  • レスポンスの向上:Metalによる描画速度の向上

また、「iOS 9」に対応するデバイスは「iOS 8」と同じ、

  • iPhone 4s 以降
  • iPad 2以降
  • iPad Air・Air 2
  • iPad mini・mini 2・mini 3
  • iPod touch 5th

となっており、今回はバージョンアップに伴う「切り捨て」がありません。

iOS 9のベータは開発者向けに本日より公開。

一般ユーザー向けの「バブリックベータ」は、7月から開始され、リリースは今秋が予定されています。

【リンク】iOS 9 Preview