
画面の大型化が注目を集めているiPhone 6・iPhone 6 Plusですが、バッテリーの持ちもかなり改善されています。
毎年新しいモデルが発売されながらも、iPhoneのバッテリーの持ちが良くなったという話は聞いたことがなく、むしろ駆動時間が短くなっている印象を受けます。
iPhoneのユーザーに、次期モデルへ望むことを訊ねれば、やはりバッテリーの改善を挙げるひとが圧倒的に多いのではないでしょうか。
アップルもやっとそれに気付いてくれたのか、新しいiPhone 6・iPhone 6 Plusでは、バッテリーの持ちが良くなっているようです。
アップルのサイトには、
- パフォーマンスもバッテリー駆動も向上
- A8チップは効率良く電力を消費するように設計されている
- 20ナノメートルプロセスを採用
- エネルギー効率はA7チップに比べ最大50パーセント向上
など、期待せずにはいられない記述が各所にみられます。
実際にどの程度改善しているかは実機でテストする必要がありますが、公表されているスペックからも垣間みることができます。
下は各iPhoneのバッテリー関連の仕様をまとめたもの。
現役のモデルという基準で、iOS 8に対応しているiPhone 4s以降を取り上げました。
4s | 5 | 5c | 5s | 6 | 6p | |
---|---|---|---|---|---|---|
連続通話 | 8 | 8 | 10 | 10 | 14 | 24 |
連続待受 | 200 | 225 | 250 | 250 | 250 | 384 |
ネット利用 (3G) | 6 | 8 | 8 | 8 | 10 | 12 |
ネット利用 (Wi-Fi) | 9 | 10 | 10 | 10 | 11 | 12 |
ビデオ再生 | 10 | 10 | 10 | 10 | 11 | 14 |
オーディオ再生 | 40 | 40 | 40 | 40 | 50 | 80 |
項目によりばらつきがあるものの、概ねiPhone 4s・5・5c&sの3つの世代は横ばいで、iPhone 6・6 Plusで数字が上がっていることが分ります。
とくにiPhone 6 Plusにおいては、iPhone 4sの2倍〜3倍の項目もあり、この2機種間で買い替えるユーザーは、性能向上をかなり実感できるのではないでしょうか。
グラフでまとめてみたのがこちら。iPhone 4sを100とした値で比較しています。
発表前のリークの段階では、画面の大型化や本体の薄型化よりも先に、バッテリーを何とかして欲しいと思っていたのですが、余計な心配だったのかもしれません。
「A8チップ」の処理能力が、プロセッサの処理能力で最大25%、グラフィックスは最大50%向上とやや控えめになっているのは、クロックを抑えてバッテリーの持ちよくした結果と予想することもできます。
今すぐモバイルバッテリーが不要になるほど劇的ではありませんが、使っていて実感できるくらいの改善は期待できそうです。
*iPhone 6・6 Plusの予約および各種キャンペーンはオフィシャルサイトでどうぞ。