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赤外線フィルターを使って、iPhoneのカメラで「赤外線撮影」を試してみました。

【注】赤外線撮影というと盗撮などに悪用されるイメージがありますが、iPhoneのカメラの性能ではそのような用途に使用できないと考えられます。ここではiPhoneのカメラでの撮影技法の検証を目的としています。

iPhoneのカメラで赤外線撮影

リモコンや携帯電話のアドレス交換などに使われている赤外線(IR)は、可視光線よりも波長が長く、通常は目でみることができません。

しかしながら、iPhoneを含むデジタルカメラのセンサーは、一般的に可視光だけでなく赤外線も同時に取り込む性質があり、実際にリモコンなどのをiPhoneのカメラで覗くと、赤外線が照射されているのを確認することができます。

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赤外線撮影」とは、肉眼では見えない赤外線を使い撮影する技法で、普段とは異なる画像を撮ることができます。

今回は、iPhoneのカメラが赤外線に反応することを利用し、富士フィルムから販売されているフィルター『IR 86 光吸収・赤外線透過フィルター(IR)』を使用しました。

このフィルターは可視光を吸収し赤外線だけを透過するもので、これを通してiPhoneのカメラで撮影すると、理論上は赤外線だけを写すことができるはずです。

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適当な大きさに切り取ってケースの内側に貼付けました。

ここでは分かりやすいように『クリスタルカバー』を使っていますが、『eggshell Carbon look』などの方が見栄えはよいかもしれません。

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実際に撮影をしてみました。

iPhone 3GSの通常のカメラで撮影したのが左。フィルター付きのケースを装着して撮影したのが右です。

フィルターで可視光線が除かれているので画像はモノクロになります。紫がかっているのフィルターとiPhoneのイメージセンサーの特性によるものです。

シャッター速度の調節ができないため、よく晴れた屋外でないと感度が足りません。

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フィルムの「ネガ」のようにも見えますが、本来暗く写るはずの植物の葉が明るくなっているのが判ると思います。

また、肉眼では明るくみえる空が、比較的暗くなるのも特徴です。

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はっきりと明るさに差があるように見える植物の葉と花も、赤外線でみると判別できないほど同じように写りました。

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通常のモノクロ写真とは違った画像が撮れますが、フィルターを通すことで光量が減るため、iPhoneのカメラでは感度が足りずザラついた画像になってしまうようです。

既にいくつか販売されている外付けレンズなどがや、このようなフィルターを使用することで、iPhoneでの撮影の可能性を広げることができそうです。