【レビュー】iPhone 3GSにも対応したNike+iPod用センサー『Nike + iPod Sensor』

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iPhone 3GSと第2世代iPod touchは、「Nike + iPod」のレシーバーと専用のアプリを標準で搭載し、別売りの『Nike+ iPod Sensor
』をシューズに装着すると、ランニングやウォーキングの・距離・消費カロリーを測ることができます。

Nike + iPod」は、その名のとおりスポーツウェアのNikeアップルのコラボレーションから生まれ、iPod/iPhoneにジョギング(ウォーキング)中のデータを集めるだけでなく、ゴール設定や履歴の管理などパーソナルトレーナーとして機能します。

センサーは500円玉程度の大きさで電池を内蔵。ランニング中の衝撃を感知してデータをiPod/iPhoneへ送信します。

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Nikeのランニングシューズの多くはこのセンサーに対応し、左足のインソールの下に専用のポケットがあります。センサーは自動的にON/OFFされるので、電池がなくなるまで出し入れする必要はありません。

また、このようなポケットがないNike以外のシューズでは、サードバーティ製の『Nike+iPod用センサーホルダー
』に入れるという方法もあります。この場合、センサーの読み取り精度が落ちたり、走っている最中に外れたりすることもあるようなので、購入前に情報を調べておくことをおすすめします。

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ウォーキングや軽いジョギングではiPod touch/iPhoneをポケットに入れて利用することも可能ですが、ランニングをする場合はこのような『アームバンド型のケース』を検討した方がよいかもしれません。

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Nike+iPod」のアプリは第2世代iPod touchとiPhone 3GSに標準でインストールされています。

デフォルトでは無効になっているので設定画面からオンし、ホーム画面にアプリのアイコンを追加します(App Storeはダウンロードできません)。

この設定画面で、音声フィードバックの性別、体重、パアーソング(追い込みをかける時のお気に入り曲)などの設定をします。体重は消費カロリーの計算に使われます。

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実際に動作しているところは下の動画でご覧ください。

走り始める前にワークアウトでプログラムを選択します。

時間、距離、消費カロリーから選ぶか、とくに制限をかけずに好きなだけ続けたい場合は「基本」にします。ワークアウト中の音楽はプレイリストまたは、シャッフルから選択。

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センサーからの信号待ちの画面が表示されるので、歩き始めるか足踏みをしてセンサーを起動。受信が始まるとスタート画面に移り、ワークアウトを開始できます。

ワークアウト中は、経過時間、距離、ペース(1Kmあたりの時間)を表示します。

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画面をロック(スリープ)している状態でも動作し続け、ホームボタンを押すと経過時間、距離、ペースを音声で読み上げてくれます。また、中間地点と終了間近になると音声で案内をしてくれます。

また、バックグラウンドで動作するので、走りながら(歩きながら)地図を確認したり、電話をかけたりすることも可能。元に戻るには「Nike+iPod」のアイコンをタップするか、画面上の”タッチしてワークアウトに戻る“をタップします。

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ワークアウトを終了すると、距離、時間、ペース、消費カロリーを表示します。

距離はGPSを使った測定ではなく、センサーからの入力による歩数とペースからの概算しているようです。ひとそれぞれ歩幅や走り方が違うので、実際に走った距離と誤差が出てきます。そのため、誤差を補正する「調整」という機能があります。

あらかじめ距離が分っているコースが近くにない場合は、地図上での距離が測れる『キョリ測』というサービスが便利かもしれません。

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ワークアウトの後にiPhone/iPod touchをPC/Macに接続すると、以下のようなメッセージが表示されます。

「送信」ボタンを押すと、ワークアウトのデータが「Nike+」のサーバーに送信されます。

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Nike+」のサイト(別途アカウントの登録が必要)では、履歴データの管理や、目標の設定、トレーニングの計画などを行えます。

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ワークアウトの履歴をグラフで表示したり、他のユーザーと共有するなど、トレーニングの効果の分析やモチベーションのアップに役立つ機能があります。

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Nike+iPod」のアプリケーションもよく作られていますし、対応シューズの種類や多機能のWebサイトなど、Nikeが力を入れていることが伺えます。

熱心なランニング・ジョギングの愛好家はもちろんのこと、普段あまり運動をしないひとでも、これがあると散歩やウォーキングに出かける楽しみが増えるかもしれません。

【注】第2世代iPod touchとiPhone 3GSはセンサーからの信号を受信するレシーバが内蔵されていますが、Nike+対応のiPod nanoで使う場合は、レシーバが同梱された『Apple Nike + iPod Sport kit
』が必要になります。

製品名 Nike+ iPod Sensor
販売元 Apple
対応機種 iPhone 3GS, 第2世代iPod touch
定価 2,200円